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[DaVinci Resolve短期集中講座]Vol.05 小さな機能を補足

2010-11-27 掲載

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LUT

davinchi0503.png

最近話題のARRI社のデジタルカメラAlexaも、限定的ではありますがサポートしています。AlexaはLogCモードのProRes4444形式で記録できます。ファイルとしてはProRes形式なので問題なく読み込み可能です。ただし色の再現はそのままでは正常に行えません。Logカーブ特有のローコントラストでハイライト側の階調になっています。手動でこの状態からグレーディングすることも、強引ではありますができなくはありません。しかし、ログモード記録の素材は、それに合わせたLUTでde-Logするのが本筋です。Alexaに最適化されたLUTを入手してResolveに読み込むことで、Alexaクリップに最適なde-Logをかけることができます。これにより、もっとも階調を広く生かしたAlexaカメラの持つ広いダイナミックレンジを生かすことができます。

LUTファイルは現状でまだ正式にはリリースされていませんが、Resolveの初期設定でインストールされているLUTを流用することで、ある程度の色再現はできます。今回はこの方法を紹介します。COLORメニューからAlexaで撮影したクリップを選択し、ノードグラフからノードを右クリックします。LUT、1D、Output Formatと進み、そのリストの中からCustomer1を選択します。これでローコントラストな階調が標準に近くなったと思います。ここからグレーディングをスタートすれば、LUT無しの時にに比べて広い階調で調整できるはずです。

davinchi05zzz.jpg

LUTを独自に入手してDaVinci Resolveで使うには、決められた場所にファイルを配置することが必要です。/Library/Application Support/Blackmagic Design/DaVinci Resolve/LUT、この階層がLUTを保存するところです。すでにたくさんのLUTがインストールされているのが確認できると思います。

Still Store

davinchi0506.png

COLORメニューの中心に位置していながらこれまでの解説から漏れていたのが、Still Store機能です。Still Storeはタイムラインで現在調整中のクリップを、静止画像と共に設定を保存できます。サムネイルの左上にはカット番号とサブ番号が自動的に振られます。気に入った設定ができて別のカットに流用したい場合には、一時的にこのStill Storeを経由して設定をコピーすることができます。Still Storeへの保存はCommand+Option+Gキーです。Still Storeからタイムラインのクリップに設定をコピーするには、サムネイルを右クリックして、Add Correctionを実行するか、マウスのセンタークリックです。

davinchi0507.png

このStill Storeを使えば、保存した静止画とタイムラインのクリップをワイプして比較することもできます。Still Storeのサムネイルをマウスからダブルクリックすると、ビューワ上にワイプで表示されます。続けてキーボードからWキーでワイプの方向を横に変更したり、2ミックスにすることもできます。どのモードのミックスになっているかは、プライマリパートのWipe Typeで確認できます。ワイプを解除するには、ビューワ上の右クリックでToggle Wipeを実行します。これにより、Wipe Typeの表示が消えます。

davinchi0508.png

このStill Storeは、CONFORMメニューからタイムラインを切り替えても常に同じ状態で表示されます。これによりプロジェクト全体で参照することができます。しかし、CONFIGメニューからプロジェクトを切り替えてしまうと、Still Storeも別のものに切り替わります。POWER GRADEタブの中にStill Storeを実行すると、プロジェクトをまたいだ利用ができます。

このStill Storeを使うことで、クロマキープレビューを使うこともできます。ブルーやグリーンバックの素材では、グレーディングの結果としてどんな合成になるかを確認できると便利なことがあります。まずフォアグラウンドになるブルースクリーンなどのクリップを選択します。QUALIFIERタブを選択後、ビューワから抜きたい部分の色をクリックします。

選択状態はHighlightボタンをONにすることで確認できます。次にこの抜いた部分にはめ込みたい静止画をStill Storeから選択し、ダブルクリックします。Wipe TypeがWipe-AになるまでキーボードからWキーを押します。ノードグラフに移り、ノードの出力側の2番目の黄色い三角から、出力の2つめのプレートに接続します。これで簡易的に静止画をキーイングできます。

davinchi0509.png

リタッチ機能

davinchi0510.png

DaVinci Resolveには、組み合わせて使うと非常に強力になるダストバスターシステムのREVIVALが用意されています。オプションのREVIVALがインストールされていなくても、REVIVALメニューとしてResolveの中には残っています。標準ではREVIVALは使えませんが、簡単なノイズを消すための機能は用意されています。この機能はクリップがDPXファイルでなければならないという条件はありますが、H.264やProRes、R3Dのクリップでも一時的にDPXに書き出してそれを再度読み込むことでこのリタッチ機能を使うことができます。

使い方はいたって簡単で、COLORメニューのビューアやVIEWERメニューからからアクセスします。一番右のリタッチボタンを有効にして、消したい傷の部分を四角く囲うだけです。この時に囲う四角の方向を、左上から右下にすると次のフレームからピクセルを参考にしてリタッチされます。囲う四角を右上から左下にすると前のフレームからピクセルを参照します。複数個所のリタッチではこの操作を繰り返すだけで、手軽にノイズや見せたくない部分を隠すことができます。

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WRITER PROFILE

山本久之 映像エンジニア。フリーランスで映像設備のシステムインテグレーションと、ノンリニア編集に携わる。


[ Writer : 山本久之 ]
[ DATE : 2010-11-27 ]
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