いよいよ開催!ゲームデベロッパーズカンファレンス

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ノース、サウスとウエストと、道路を隔てて三か所にドームがあるモスコーニ・コンベンションセンター

第 23 回ゲームデベロッパーズカンファレンス(GDC09)が3月23日から5日間、米カリフォルニア州サンフランシスコのモスコーニ・コンベンションセンターで開催されている。 GDC09は、ビジネスおよびプロフェッショナルを対象とした世界最大のゲーム産業イベントで、例年1万8千人以上の参加者が集まる。 コンピュータ、コンソール、携帯ゲーム機、携帯電話やオンラインゲームのプログラマー、アーティスト、プロデューサー、ゲームデザイナー、音声技術者、経営者、そしてパブリッシャー達が市場の情報交換をするためのカンファレンスだ。

急増する日本人GDC参加者

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会場ホールには、スポンサーからのミニバーも。 こちらのミニバーでは、各コンソールで最新のゲームタイトルを満喫することができる

毎年イベントに関わる日本人、そして日本からの参加者が増えており、そのためキーノート(基調講演)など注目のセッションでは、日本語同時通訳も配慮されている。今年の日本人講演者の発表は合わせて7組だ。GDCメインのキーノートでは、任天堂代表取締役社長の岩田聡氏が25日水曜日(以下すべて米国時間)に、そして株式会社コナミデジタルエンタテインメント傘下小島プロダクション 監督の小島秀夫氏が26日木曜日に講演を予定している。 岩田聡氏は2005年、06年に続き、今回で3度目の登演だ。小島氏は今回が初めて。 「Solid Game Design: Making the ‘Impossible’ Possible」というタイトルで、20年前から始まった「メタルギアシリーズ」の生い立ちから今の成功をはじめ、ゲームデザイン・開発における様々な問題の克服論が語られる。

5日間で513を超えるセッション!

今年は、新しくローカライズ・サミットを加えた9つのサミットに分かれ、513のセッションが5日間を通して開催される。 つまり各サミットで1日10本以上のセッションが同時に、それも違う施設会場で開催されるので、よく吟味してスケジューリングを立てないと大変なことになる。モスコーニ・コンベンションセンターは、ノース、サウス、ウエストと道路を隔て3か所の施設が集まっている。

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火曜日のセッション予定表。いろいろなサミットのセッションを受講しようと思うと、選択するのが大変だし、場所移動も大変。

GDCは、ネットワークを拡げるイブニング・イヴェントも数を揃えている。その中で、「Booth Crawl」は、まさしくその言葉どおりで、ビールを片手に食べ歩きながら気軽にブースを覗いてもらおうという趣旨。初日の夕方から展示フロアで、アルコールと軽食が各ブースでサービスされる。 またGDC催事に合わせて、2つのアワード授賞式が開催される。

11年目を迎えた、インディーズのゲームフェスティバル・アワードでは、独立系ゲーム開発者たちに7つのカテゴリの賞と合計5万ドルの賞金が贈られる。

9年目を迎えるゲームデベロッパーズチョイス・アワードは独自のポータルサイトで最新のノミネート者情報等がアップされている。 

10つのカテゴリのほか、今年は3つのスペシャルアワードも用意されており、これらのノミネート者はオンラインで確認できる。 アワード授賞式は25日水曜日の6時30分より。 GDCにフルアテンドしている参加者ならば自由に出席できる。 カクテルを飲みながらいつも盛大に盛り上がるイベントだ。

これからピックアップしたセッションや展示フロアの模様をレポートしていく予定だ。Vol.02は今しばらくお待ちいただきたい。

WRITER PROFILE

山下香欧

山下香欧

米国ベンチャー企業のコンサルタントやフリーランスライターとして、業界出版雑誌に市場動向やイベントのレポートを投稿。