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[オタク社長の世界映像紀行]Vol.05 ニューヨーク、オタク歩きの一日

2010-12-03 掲載

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ニューヨークをオタク歩きする1日

ファッションと金融の街ニューヨークは、日本から多くの観光客が訪れる街。なぜか日本のミュージシャンが好む街でもあり、数多くのPVなどがこの街で撮影されているところから、世間様的には映像屋もニューヨークに好んで行くものだと思われているらしい。  ところが、実のところ、映像系、特にオタク系映像屋にとって、ニューヨークは比較的縁遠い街。米国は都市ごとのカラーリングが明確で、映像系企業はハリウッドのある西海岸に集中し、ゲーム系企業もSIGGRAPHやGDCなどの企業向けコンベンションも、これまた西海岸に集中しているのだ。実際、米国でよく会う業界人の方々も、日本人に限らず「実は東海岸は行ったことがない」という人も多い。今回は、珍しく立ち寄ったニューヨークの街を、映像系オタク的視点で見てみようと思う。

…でもニューヨーク、実は苦手なんだよねえ…。

美術館、博物館はニューヨークの華

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MoMA:11 West 53 Street New York, NY 10019 MoMAは日本人御用達のヒルトンニューヨークホテルのすぐそばにある

オタク的にニューヨーク一番の華といえば、なんといっても美術館・博物館。ニューヨークはその美術館・博物館の多さで知られており、そのどれもが独自の強いテーマ性を持っているのが特徴だ。最初に訪れたのが「MoMA」。ニューヨーク近代美術館だ。MoMAでは、モダンアートだけでなく映像展示や工業デザイン展示も積極的に取り組まれており、数多くの写真展示も見ることが出来る。とはいえ、映画を除き、MoMAにオタッキーなものは少ない。どれもハイセンスで、お洒落で…要するに、オタク的には若干居心地が悪い…。また、MoMAのように少し古いだけの現代美術は、メトロポリタン美術館などの本当に古い美術品に比べてとても古びた感じになるのはなんとも不思議だ。  まあ、お勉強お勉強。

オタクにやさしいアメリカ自然史博物館

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American Museum of Natural History:Central Park West at 79th Street, New York, NY, 10024-5192 アメリカ自然史博物館外観

続いて、ちょっと北に足を伸ばして、セントラルパークの西脇にある「アメリカ自然史博物館」は絶対に欠かせないだろう。科学技術的にオタク心をくすぐるだけでなく、様々な日本の漫画家やアニメ制作者に愛されている場所でもあるからだ。例えばオタク定番の漫画「バナナフィッシュ」でおなじみの展示の数々も健在で、なかでも実寸大のシロナガスクジラの模型は圧巻だ。

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常設のIMAXシアターでの映像展示も秀逸。複数のプログラムが季節ごとに入れ替わりで流されており、私の訪問時には、ちょうどハッブル宇宙望遠鏡の再改修の実録映画をやっていた。なんとナレーターはデカプリオ!アメリカ自然史博物館は、国籍問わずオタクが集まる場所だけに、周囲の雰囲気も馴染みのあるもので大変安心出来る。ちょっとした化石や標本模型程度なら簡単に買えるミュージアムショップは、まさに楽園で、時間を忘れてしまう。

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折り紙によるクリスマスツリーの展示。オタクに愛される場所だけに、日本のガジェットにもあふれている

史上最強の博物館「イントレピッド」

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INTREPID Sea, Air & Space Museum:Pier 86, W 46th St and 12th Ave New York, NY 10036-4103 :世界最強の博物館、イントレビッド。艦載機付き、戦略型原子力潜水艦付

そのまま西に進み、海岸沿いを南に下ると、史上最強の博物館「イントレピッド」に出会うことが出来る。これは、エセックス級4番艦イントレビッドをそのまま係留してある施設で、中では、この艦の生まれた太平洋戦争末期から、朝鮮戦争、ベトナム戦争、そしてなによりマーキュリー計画やジェミニ計画などの宇宙開発計画の地球側サポート艦としての活躍を見ることが出来る。日本語のサポートも完璧で音声案内も日本語で用意されており、英語の苦手なオタクでも大丈夫。

通常型空母とは言え、多くの艦載機付き、戦略型原子力潜水艦付きで展示されている空母はここだけだろう。イントレピッドは文字通り世界最強の博物館。しかも、タグボートで曳航すればまだまだ十分に動く、海に浮いた状態での展示なのだから驚く他無い。

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体感型ゲームを多数導入したイントレピッド。本物の空母で360度回転式の体感シミュレーターをプレイするのは極上の経験だ

艦載機群も主要機器こそ外してあるが、逆に言えばそれらを付ければ動くということ。イントレビッド内には航空機ハンガーに多数のシミュレーター機が設置され、有料でそれを楽しむことが出来る。少しでも軍事系属性のあるオタクなら、ニューヨークでは絶対に欠かせないポイントだ。

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WRITER PROFILE

手塚一佳 CGムービー制作、ネットワークゲーム制作を得意とするデジタルデザイン会社アイラ・ラボラトリの代表取締役。


[ Writer : 手塚一佳 ]
[ DATE : 2010-12-03 ]
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