筆者は英軍系のRYA(英国王立ヨット協会)の資格を持っていることもあり、また、ナイフや包丁などの刃物を作っている事もあり、なにかとアウトドア関連との接点が多い。なぜPRONEWSでそんな話題を?と思うかも知れないが、昨今の映像革新の影響で、そうしたアウトドアの世界も映像とは無関係では居られなくなっているのだ。

ちょうど、春先には映像やカメラ専門のショーだけでは無く、そうしたアウトドア関連のショーも開かれる。今回は、2014年2月7日から11日に幕張メッセで行われたジャパンキャンピングカーショー2014と、3月6日〜9日にパシフィコ横浜及び横浜ベイサイドマリーナで行われたジャパンインターナショナルボートショー2014の2つのショーから、アウトドア世界と映像との関連を探ってみた。

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ジャパンキャンピングカーショーは、幕張で行われた

ジャパンキャンピングカーショーはコンパクト&キュート

何もかもがデジタル化した今、ただの四角い機材車に機材を詰め込んで行くと足りないもの、それは電源とPCの作業環境の確保だ。ホテルのロビーやサービスエリア、ファーストフード店などで周囲に詫びつつPCを立ち上げ、ついでに店員さんに頭を下げ充電もお借りした経験がある人は読者にも多いことだろう。

もちろん、電源は発電機を持ち込めば何とかなるし、少しであれば機材車のシガーソケットからも取れる。しかし、これだけ何もかもデジタル化してしまうと、それだけでは到底足りないし、まさか未公開の作品を人目に付く場所でチェックするわけにも行かない。ホテルをチェックアウトした最終日の撮影後にちょっとチェックしようと思うだけで、電源と作業場所の不足は大問題となる。

そんなときに弊社でも活躍しているのが、実はキャンピングカーだ。サブバッテリーで電力も充分だし、いざとなれば発電機も回せる。作業場所は完全に周囲から隔離して用意できるし、オマケに駐車場所さえ気をつければ冷暖房も完備。キッチンまで付いていて作業中の飲食にも困らない。俳優さんの着替え場所や待機場所にもなるし、もちろん荷物も大量に積める。弊社ではオマケに移動スタジオとしてUST放送までやっている。今後は移動編集スタジオとしての機能も足すつもりだ。

これらは元々米国NABで見た小規模映像会社のキャンピングカーの使い方を参考にしたものなのだ。日本でもかつてバブル期の頃はそういう移動作業所的な使い方をしていた人も多かったと聞く。実際、地方に行くと多くの映像会社がキャンピングカーを仮に固定した事務所であったりするから、実用性もお墨付きだ(実は、弊社が最初に買ったキャンピングカーも、こうした昔ながらのインディーズ映画業兼俳優さんのやっているところから紹介された車種だ)。

キャンピングカーは震災の影響で急速に知られるようになったが、まだまだ日本では認知度の低い車種だ。そのため、普及に向けたイベントは数多く行われている。その中の最大のものが、ジャパンキャンピングカーショーだ。

ジャパンキャンピングカーショーでは、いわゆるモーターショー的な新型車種の展示というだけでなく、実際にその場で契約もどんどん進めるという、これもまた米国的なショースタイルを取っている。そうなると、当然にショーで展示されている車は実際に売れている人気車種ばかりという事になり、一目で業界動向がわかる。

今年の傾向は「コンパクト&キュート」であった。元々、銭湯や日帰り温泉とトイレの充実した日本では、ただ寝る場所だけあれば良いという事情から軽自動車規格のキャンピングカー(軽キャンパー)という要求は強く、今までも様々な車種が出てきていた。特に今年は、昨年11月に行われた東京モーターショーで話題をさらった「スズキ ハスラー」の影響で、軽乗用車の本格SUVの時代が到来したとも言われており、各社、軽自動車規格のキャンパーには力が入っていた。

例えば、トラックの荷台にポンと乗せるだけのトラキャンスタイルでディファクトスタンダード化しているミスティックプランニング社では、軽トラックの荷台を利用しつつも運転席後部をぶち抜いてミニキャブコン化し、しかもそれをキュートにまとめた「Mini Pop Bee」で話題をさらっていた(キャブコンとは、運転席との内部での出入りが可能で、運転中もキャンピング部分に乗車できるシェルタイプの居室を持つ車種のこと)。

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「Mini Pop Bee」はミスティックプランニング社が送り出したキュートな軽キャンパーだ

「Mini Pop Bee」の最大の特徴は、ただの軽キャブコンでは無く、シェル(居室)部分の屋根がポップアップになっていることで、そのため、停車中は非常に広い空間が得られる仕組みだ。もちろん電源なども確保されており、映像用途にも使えるだろう。

この「Mini Pop Bee」は、ただ高機能と言うだけでは無く、カラフルでまたお洒落なデザインに仕上がっている。軽自動車で、しかもこうした所有欲をそそるデザインと言うことは、キャンピングカーが一部のマニアックな金持ちのものでは無くなり、一般化しつつある事の表れだとも言えるだろう。

こうした車種が出てきた反面、数年前まで、一時はポップアップルーフの電動化まで突き進んでいたハイテク路線は影を潜め、手動でのパズル的な楽しみ方をする車が増えた。バンコンと呼ばれるバンの中身だけを就寝可能に改造した簡易的なキャンパーが主流となったのも特徴だ。キャンピングカーと言われるとすぐ頭に思い浮かぶようなゴージャスな外車直輸入の大型キャンパーもあるにはあるが、そうしたステータスシンボル的なものよりも、軽キャンパーやバンコンなどの普段乗りも出来る実用品としてのキャンピングカーに注目が集まっているのは、やはり震災で大いにキャンパーが活躍したその証拠なのかも知れない。

また、発電機類や湯沸かしなどギャレー(台所)回りの充実も特徴だ。震災以前、ギャレーはナンバー取得のための最低限である事が多く、機能は著しく省略される傾向が強かったのだが、小さなキャンパーでも必ず実用的なギャレーは置かれるようになってきた。これも震災の影響だろう。

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ホンダの「エネポ」は震災で有名になったカセットガス使用の発電機だ。通常のガソリンのものと異なり、使用前にいちいちガソリンにオイルを混ぜる必要も無く、安心で手軽に使う事が出来る

車載発電機を搭載した車種も増えたが、ポータブルタイプの発電機も種類が多くなった。中でも、ホンダ社が展示していたカセットガスを使った発電機「エネポ」は、発売時期がたまたま震災直前だったことも有り、震災関連の映像で見かけた人も多かったのでは無いだろうか。このエネポと、カセットコンロ、そして省電力のポータブル電子レンジがあれば、キャンピングはもちろん、ある程度の期間の避難生活も送ることが出来る。軽自動車でカセットガスを多用する世界は、昔の山奥の移動別荘というゴージャスな世界とはまた違う風景だが、今のキャンピングカーの世界は実用路線なのだ。

こうして身近になった装備品は、ただキャンプだけではなく、もちろん撮影などでも大いに役立ってくれることだろう。今までは発電機や撮影ベーステントを入れるとなったらかなりの大ごとだったが、こうしたカセット発電機やバンや軽自動車のキャンピングカーであれば、どこにでも気軽に持って行くことも出来る。しかも例えば今回紹介したカセットガス発電機の「エネポ」は正弦波インバーターを搭載しており、実は下手なコンセントよりも綺麗な交流電流を吐き出してくれる。従って900VAまでの制限があるとはいえ、作業用のデスクトップマシンや、それどころか業務モニターを接続しても何も問題が無い(というよりも実はエネポの方がその辺のコンセントよりノイズ無く綺麗に出る)。

我々映像屋は、元々車で長距離を移動しながらの作業が多い業種だ。なのに、こうした優れている装備品が充実して来ているのに使わないのはもったいない。こうした新しい道具を上手に使って映像に生かして行きたいものだ。

ジャパンインターナショナルボートショー2014で見る、最新機器!

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ジャパンインターナショナルボートショー2014は、パシフィコ横浜と横浜ベイサイドマリーナの2会場で行われた

今回もう一つのご報告が、パシフィコ横浜で行われたばかりのジャパンインターナショナルボートショー2014だ。私も昔はヨット2艇(YAMAHA 31EX、Pacific Seacraft Flicka20)を個人所有で乗り継ぎ、時たま自分の会社に貸しだして映像制作にも活用していたが(何しろ、電源とテーブルがある上、マリーナ映像やヨット上からの海の映像が自前で撮れる!しかも海上では携帯も通じないから集中できる!(笑))、たまたま震災前年にFlicka 20を知人に請われて売却し、船が手元に無いところにあの大災害が起きてしまった。

さすがの私も、津波の映像と北関東や南東北の知人の船の被害を聞いてしまった後は、少々距離を置いていたジャンルだ(なにしろ知り合いが船を置いていたマリーナがマリーナごと流されてしまったという話が複数あった)。

しかし、日本は海洋国家であって、海とは無縁ではいられない。役所やマスコミからはプレジャーボートなどと馬鹿にされるが、こうした海と遊ぶ取り組みは、以前RYAの説明の時にも書いたが、海と人との関係を考えれば非常に重要なことだ。

さて、ボート・ヨットの世界もここ数年で大きく変わったジャンルでもある。まず、震災前の2009年に、海上自衛隊の護衛艦あたごの衝突事故をきっかけとして小型船舶向け国際VHF無線が一部解放され、各艇に無線局を開局してもいいということになった(それまでは、本体も工賃も超高額でメンテ料金も異常に高額な上、一般船舶には通じない、天下り団体主導のマリンVHFというものしか積めなかった。値段よりも一般船舶に話しかけられないため緊急時にも使えず、まったく意味が無いものであった)。

これに応じてGPSなどが発展し、国際VHFとの連携機能やAISと呼ばれる船舶自動識別装置との連携、それによる他船の表示機能や自動操縦装置の進化などさまざまな変化が起こった。これに加えて震災の影響で否応なく一気に機材の更新も進み、安全性に気をつけるようになったのも相俟って急速な変化を遂げたのだ。筆者が最も自艇に乗っていた2000年代にはオートパイロットと言っても精々ティラー(操船蛇)から手を離してもコンパスに従ってまっすぐ走り、GPSにあわせて大まかな位置になったらブザーでお知らせしてくれるという程度の機能しかなかったのだが、それとは全く違う世界となっている。

また、映像機能との連携も凄まじい。高解像度化やリアルタイム性能の向上はもちろん、海底地形の自動立体化での危険回避や魚群の記録、果ては海に投げ込むタイプのカメラまで登場している。単に海中で魚などを見ると言うだけでは無く、自船の船底の状態を知ることはとても重要になるので、こうしたアイテムの進化はボートやヨットの楽しみ方を大きく変えたと言える。

船舶GPS業界の雄、FURUNOブース

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FURUNOはNavNetを使った最新機器の展示を行っていた

その中でも、先端を走っているのが、日本の船舶搭載機器の雄、FURUNOだろう。FURUNOでは本船向けの機器も作っているが、プレジャーボート向けの機器にも力を入れており、中でも「NavNet」と呼ばれるネットワーク対応機器は、EthernetとCAN busの2種類の方法で互いに接続することが出来、船内の全ての「NavNet」対応機器での連携を取ることができる仕組みだ。

船内の機器ネットワークに接続さえ出来ればいくらでも機器を入れ換えられるという利点を生かし、FURUNOでは、GPSとAISやレーダーに連動させた油圧操舵システムの展示を行っていた。

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船の各所に設置された様々な機器とネットワーク連携を取るFURUNOのGPS連動式の油圧操舵システムは、まさに未来の操船手法だ

出港作業を終えてしまって、後はプロッタに目的地さえ入れれば入港直前まで機械に任せられる仕組みであって、これはまさに未来を感じる仕様だ(とはいえ、小型船のAIS搭載率は低く、そもそも海は予想外の事態が常に起こるものなので、常にワッチや修正操舵は必要だが)。機器本体もブラックボックス方式で、船内深くにしまっているために、塩害や日照などによる故障も少ない。FURUNOは高級ブランドでもある為に初期コストこそかかるものの、一度設置してしまえばコストのかかりにくい、素晴らしいやり方だと言えるだろう。

リーズナブルでフルスペックなGPS魚探のROYALブース

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ROYALのブースは、20万〜40万円と比較的リーズナブルで、一般人にも買えるカーナビ程度の価格帯ラインナップで知られる

こうしたハイエンドなネットワーク型の船舶機器だけではなく、従来の単独機器としてのGPS魚探の発展型も、大きな進化を遂げていた。リーズナブルなGPS魚探で知られるROYALブースでは、単体設置型のGPS魚探を積極的に展示していたが、そのいずれもがAISとの連携によって大型船の情報を表示でき、また、国際VHFとの連携によって、緊急時にはDSC機能で自船の居場所を周囲の船に自動通報できるものも備えている。レーダーとも連携でき、キャッチした障害物をプロット画面上に表示する仕組みも備えている。ネットワーク機器のような柔軟性や自動操舵こそ無いものの、プレジャーボートの利用には十分な機能と言えるだろう。

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ROYALの最新型GPS魚探RFD-084NFシリーズは、リーズナブルながら、フルスペックの性能だ

ROYALブースで展示されていた最新の機器は、最新8.4インチGPS魚探「RFD-084NFシリーズ」と、その10.4インチ型の「RFD-104NFシリーズ」だ。「RFD-084NF」は310,000円というまさにカーナビ価格を実現しつつも、高精細モニターに魚のサイズがわかる魚長機能、音声ガイド、国際VHF連携、AIS連携、潮流ガイド機能まで装備しており、しかもGPSは気象衛星などからの差分を取るディファレンシャルタイプで、数メートル単位での詳細な位置確認が可能となっている。

さらには映像技術の応用で、CFカードにデータを収録することで、それをPC上の市販ソフトで解析して、ポリゴンメッシュによる立体的な海底図やそれに合わせた魚群の位置などを記録することも出来るという。これなどは、もともとフィッシング用途から始まった同社製品らしい機能と言えるだろう。

さらに、ROYALのGPS魚探の多くには、CFカードに画面をキャプチャーする機能まで付いており、これを質問したところ「今はこういうのを自分で記録したり、ブログに載っけたりするのが大事なんです」という返答であった。そうした記録があってこそ、仲間内での釣果が誇れるものらしい。リーズナブルながらも必要な機能をしっかり集めた、至れり尽くせりのGPS魚探といえるだろう。

従来型を極めたHONDEXブース

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HONDEXブースは若い来場者が多いのが特徴。日焼けが彼らの釣り好きを想像させる

こうしたフルスペックな機能ばかりが進化ではない。もともとブラックバス向けの魚群探知機専門メーカーからスタートした、安さを売りとするGPS魚探で知られるHONDEXブースでは、従来型のGPS魚探の低価格化が進んでいた。

中でも驚いたのが、最新の2014年モデルのGPS魚探「PS600シリーズ」で、これは何と51,800円という驚きの価格だ。もちろん、国際VHF連携やAIS連携などは搭載していないが、前述の通りそうした無線機器をわざわざ開局する船は少数派で、特にフィッシングボートなどの日帰り小型船は、そもそも無線機器などを必要とするような本船が頻繁に通るエリアへの遠出はあまりしない。

運河や沿岸を通り、海の上で迷わず、座礁を避け、魚を見つけることさえ出来ればいいという人にはこれで充分なのだ。こうした従来型の機器の低価格化も、昨今のマリン業界の特徴だ。ほんの10年足らず前に同じ性能の機器をちょっとした自動車が買えるくらいのお金を出して買った事を思い返すと、何とも言えない思いがある。

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シンプルなGPS魚探「PS-600シリーズ」はなんと51,800円という低価格!

小型船舶に少人数で乗っていると、揺れる海上ではなかなか手が回らず、細かい操作などは不可能なことも多い。そう考えるとボタンプッシュでGPSと魚探だけ使えるこの「PS-600シリーズ」は、小型船での釣りに向いた非常に使い勝手がいい現実的な機器と言えるだろう。10年前の自分の財布の傷みを思い返すと悔しいが、こうした低価格化もまた映像技術の進化の産物と言える。

みるぞう君ブースは、投げ込み式カメラで大人気!

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「うみなか みるぞう君」はカメラ付きの釣り竿だ!

最後に、これぞまさに映像機器という機材をご紹介したい。「うみなか みるぞう君シリーズ」という変わった名前のカメラがそれだ。まずは何も言わずに写真を見て欲しい。

カメラ付きの釣り竿。というか、この釣り竿自体がカメラの一部となっている。釣り針代わりに付けられたカメラで水中を撮影するという、何ともシンプル且つ大胆なカメラが、この「うみなか みるぞう君」なのだ。

価格帯も極めて安く、39,800円。これならば万一根掛かりして無くしても、命がけで水中に飛び込もうなんて余計なことを考えずにすっぱりと諦めることも出来るだろう。しかも、この「うみなか みるぞう君」は、釣り竿側モニター は320×240の低解像度ではあるが、ビデオ端子から出力される映像は720×480程度とSDサイズで有り、海中だという言い訳込みで考えれば、スーパーインポーズで工夫するなどして、何とか放送にもギリギリ耐えうるサイズとなっている(実際、メジャー男性アイドルの実践体験系番組ではこのカメラが頻繁に使われている実績があるという)。

私自身、この仕事をやっていてGoProを釣り竿に付けて海に放り込むシーンは多く見かけたが、GoProではモニタリングが出来ないために陸に引き上げてみるまでは録れている映像がわからないという問題点があった(遺憾にして陸に上がってこないカメラも複数見てきた)。しかし、この「うみなか みるぞう君」ならば、そうした心配は無い。あるいはGoProと組み合わせれば「うみなか みるぞう君」でモニタリングしてだいたいの映像を想像しながらの撮影も可能となるだろう。値段も安く、予備として持って置いて損はないだろう。ちょっと嬉しくなるカメラグッズだと言える。

さて、色々とご紹介してきたが、昨今の映像技術の進歩は、確実にこうしたアウトドアの世界にも影響を与え、また反対に、アウトドアの世界での技術の発達が映像の世界にも還元されつつある、というのが見て取れる。

映像仕事とは一見関係なさそうな世界の話ではあるが、一度こうしたアウトドアの世界を覗いてみて、使えそうなものはどんどん積極的に取り入れてみる工夫も大事なのでは無いだろうか。なにも、従来の手法やみんなが使っている機器にしがみつくばかりが映像の仕事では無いはずだ、と自戒を込めて思うのだ。

WRITER PROFILE

手塚一佳

手塚一佳

デジタル映像集団アイラ・ラボラトリ代表取締役社長。CGや映像合成と、何故か鍛造刃物、釣具、漆工芸が専門。芸術博士課程。