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[スナック永子の勝手にMonthly Video Awards!]Vol.27 永子が愛した音楽映像たち…Best5

2012-02-10 掲載

ちょっとだけ寂しいお知らせ!

PRONEWSにおける我が異色コラムもついに最終回!ご愛読頂いたみなさま、誠に誠に誠にありがとうございました!私は本年で映像に特化したライター活動10周年となりますが、その大半は主観と「私」という主語を排除した、客観的な「記事」を淡々と書き連ねる修行に徹して参りました。近年になってようやく自分の意見を主軸に据えたコラムを書けるようになったものですから、この「スナック永子の勝手にVideo Awards!」では殊さらはりきって、「私はこう思う!」という主観をベースに持論を展開してきましたが、みなさま、いかがでしたでしょうか?

しかし、映像ライター林永子の公的な視点より紡ぎ出した仕事上の持論と、素のナガコの趣向性はもちろん異なります。己の個人的な感性の趣向性がきわだったセレクトをしてしまいがちな時には、時代性や話題性、業界のしがらみを鑑みて全体を見渡す俯瞰の目を己に強いて、自分の趣向を殺し、バランスを保つ訓練と実践を繰り返して参りましたが、今回は最終回だし、10周年だし、たまには、私が、個人的に、本当に好きな作品は「これでした!」と断言してもいいのではないかと思い立ち、超プライベートアイズでナガコが大好きなMVを発表したいと思いまっす!

THE NAGAKO BEST

1位:sketch show ekot

音のグルーブに合わせてゆっくりと、後に激しく動くミルクの表面。以上。実は私、言語野を介する説明のいらない音楽映像が大好きなんです。MVには、視覚と聴覚のみの刺激で私という身体&脳に陶酔をもたらす快楽を求めています。この感覚的没入感、最高。大好き。以下の作品も、セレクトの理由は同じです。いずれも視聴覚をストイックに刺激してくれます。

2位:Cornelius Like a Rolling Stone

もう、本当に、大好き。言葉で説明する必要がないこのビジュアルワールドに、私は何度も、何度も、筆を折ろうと思いました。だって言語で説明する必要がないんだもの。故に私はこの作品について「言語で説明出来ない」という説明を各媒体で書いています。言葉は無力です。

同列3位:サカナクション ネイティブダンサー
同列3位:Cornelius I Hate Hate

素晴らしい!単刀直入!スニーカーのダンスパフォーマンスを大フィーチャーしたサカナクション「ネイティブダンサー」。白と青のペイントアクションが迫力満点なCornelius「I Hate Hate」。レビューを書く私をいつも困らせる、最高にかっこいいシンプル イズ ベスト インパクト作品!

前者はボーカリストの歌唱シーンがインサートされています。後者はペイントのドットが人の形を描き、アニメーション展開するシーンがライブパフォーマンスに起用されています。とてもバランスの良いプロモーション映像およびライブ映像の着地点。映像ライター林永子はその点を評価します。ナガコ個人はしかしバランスを欠いてもいいから、前者はスニーカーのみで見たいし、後者は筆のペイントアクションのみで見たい。視聴覚の圧倒的なインプットで意味なく狂いたいというユーザーのわがまま、ね。

5位:砂原良徳 LOVE BEAT

最後は、小島淳二さんのモーショングラフィックス作品。こちらも理屈じゃない、感覚勝負。2002年の作品です。当時、この作品を見た時、全身、総毛立ったんです。ヴィジュアルとサウンドが言語を捨て置き、感覚にのみ作用することを改めて認識させられました。

おしまいに

と、いう訳でライターである私が「わざわざ書かなくても分かる」感覚映像が大好きだという私的な結論をもってしてこのコラムを終了したいと思います。このコラムだけでなく、作品の意図、システム、業界論、私論、客論、総論ともに、記述・伝達する行為を慎重に再考する必要性を現在、痛感しているため、しばらく執筆活動を休止しようと思います。みなさま、本当に、ありがとう。また会える日を楽しみにしています。

林永子


WRITER PROFILE

林永子 映像制作会社勤務を経て、2002年よりMVライターとして独立。映像サロン『スナック永子』主催。日本初監督別MVストリーミングサイト『TOKYO VIDEO MAGAZINE VIS』の編集長。2016年初エッセイ集『女の解体』を上梓。


[ Writer : 林永子 ]
[ DATE : 2012-02-10 ]
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林永子 映像制作会社勤務を経て、2002年よりMVライターとして独立。映像サロン『スナック永子』主催。日本初監督別MVストリーミングサイト『TOKYO VIDEO MAGAZINE VIS』の編集長。2016年初エッセイ集『女の解体』を上梓。


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