txt・構成:編集部

4K撮影にも対応するハイスピードカメラ新製品「Wave」登場

Freefly Systems(以下:Freefly)は2020年10月8日、ハイスピードカメラ「Wave」を発表した。Freeflyの代理店である東京・港区にあるRAID社にて実機デモを見せて頂いたので紹介しよう。

Freeflyは、ドローンやジンバルの設計、製造、販売でよく知られているメーカー。そんなFreeflyが初のカメラ製品となるWaveを発売開始したのが結構話題となっている。Waveは、最大420fpsで4Kを記録可能で、カメラ内部のSSDにて長期間記録に対応。特に最大30分もの長期間記録が可能で、Phantomクラスの機能を税別110万円で実現できたのが強みだ。

目を引いたのは小型なボディ。Phantomは内蔵メモリと外部メモリがるためにどしてもカメラ本体は大きくなってしまうが、Waveの本体はHDMI出力とSSDだけでとても小さい。それでいて、スタンドアローンで撮影が可能だ。

撮影の様子。外部モニターを確認しながら撮影可能
右側面端子の様子。上からDC入力、HDMI出力(HDMI Aフルサイズ)、GPIO、USB Type C
SSDを内蔵しているが、スロットがあって抜き差しができるわけではない

4K(4096×2176)を422fpsの圧縮RAWで記録可能。2TBモデルでは35分の映像を収録可能で、連続記録時間はストレージ容量で制限される。RAWの圧縮率は5:1から6:1の間で変化する。2K(2048×1088)では1461fpsで記録が可能となる。イメージセンサーはスーパー35mmで、2K撮影時でも4Kと同じ横幅で撮影可能だ。

撮影後はカメラ本体と外部モニターで直接プレイバックができる。「撮影します」「はい、確認します」といった感じで、テンポよくハイスピード撮影を実現できる。

標準レンズマウントは、ソニーのEマウントを採用。電子接点はない。外部モニターに対応する1080pのHDMI出力、DC入力、6ピンGPIO、USB-Cポートを搭載している。

標準レンズマウントはEマウント
テスト撮影にはPLマウントのIB/E Raptor T2.9 マクロプライムを使用

RAWはFreefly独自フォーマットで、今のところRAWファイルに直接アクセスできるのはPCソフトのWave Playerのみ。こちらでイン点アウト点を決めて、CineForm形式のMOVに変換すれば、DaVinci Resolveで編集可能となる。今後、アドビはPremiere Proのインポートプラグインを準備をしているという。

Wave PlayerでCineFormのMOVに変換可能
FreeflyがYouTubeチャンネルで公開中の作例

産業、映像制作、スポーツで注目のハイスピードカメラ

気になるのは、Waveを他のカメラと混ぜて使えるかだ。ネイティブISOは250なので、特別な明るさでなくても撮影は可能だろう。ボクシングは1000コマ/秒、バレエは500/秒や600コマ/秒と言われているが、そういったスポーツの撮影にも対応できそうだ。

Waveは電子接点のないEマウントを採用しているが、絞り環があるEマウントレンズを持っている人は非常に少ないはずだ。そこで、RAIDでは独自にニコンFマウントや、電動コントロール可能なキヤノンEFマウント搭載モデルを発売予定だという。

突如登場してきたWaveだが、ハイスピード撮影に有力な選択肢の1つになりつつある。Freeflyの今後の動向に注目だ。

■Freefly Wave
価格:税別1,100,000円
問い合わせ先:RAID

WRITER PROFILE

編集部

PRONEWS編集部による新製品レビューやイベントレポートを中心にお届けします。