米Avid Technologyは、同社のデジタルビデオ編集システムの新ラインアップにより、更なるリアルタイム・パフォーマンスを最大限に活用できるHD 編集環境を提案している。 新ラインアップされた編集システムは、ビデオやエフェクト処理を均一に分散させるコンピュータの処理能力をインテリジェントに利用することで、HD編集プロセスを強化し、高いフレキシビリティをもたらす新しいハードウェア構成になる。 これらは、Mojo DX、NitrisR DXや、次世代バージョンのAvidR Media ComposerR(v3.0)、NewsCutterR(v7.0)、Symphony(v3.0)ソフトウェアで、Avid DNxHDRコーデックがレンダリングに必要だった時間を解消し、またマルチコアCPU、GPU、PCI Expressなどのハードウェアと、ひとつの高パフォーマンスなパイプラインに結合されることでHD編集が加速された。 Symphony Nitris DX では、MacとWindowsの両システムに対応できるようになった。新システムのコーデックとファイルベース・フォーマット・サポートの強化としては、DVCPRO HDやXDCAM HDなどで「Thin Raster」フォーマットをネイティブサポートし、複数HDストリームをリアルタイム出力できる。そして、AVC-Intra(50 Mb/s、100 Mb/s)をネイティブに対応、JVC 23.976p および 25p HDVコーデックにも対応するようになった。 そのほか、フィルムスキャンやCGIシステムで出力されたDPXやTIFFの連番ファイルを、一本のAvid MediaFile(DNxHDまたはJIF)に変換(Windowsのみ)でき、MetaFuzeでは、DIワークフローのオフライン編集時に、DPXやTIFFのマスターからAvid DNxHD36を作ることが可能となった。これら新システム構成は、2008年第2四半期(4月?6月)の発売を予定。