オムネオン・ビデオネットワークス株式会社(オムネオン社)と株式会社ビデオ・テック(ビデオ・テック社)は、OFDM放送やまだら放送向きの、素材収録、管理から送出までを低価格で構築できる、番組自動送出ソリューション・パッケージを発表した。 このソリューション・パッケージには、米Omneon社製のOmneon MediaDeck(オムネオン・メディアデッキ)サーバと、ビデオ・テック社製のVATIC-9000 S.I. OFDM(バティック9000 エスアイ・オーエフディーエム)がバンドルされている。 Omneon MediaDeckは、ストレージ、ギガビット・イーサネット接続、ビデオI/Oモジュールを2RUの筺体に収めたコンパクトなHD/SDハイブリッドの送出サーバ。同時に5系統(HDx2チャンネル、SDx3チャンネル)までのビデオチャンネルに対応し、6+2パリティのRAID構成による記憶容量3テラバイトのディスク・ストレージを装備している。システムを構成するディスクドライブ、冗長電源、メディアインターフェース・モジュールは、すべてホットスワップに対応する。 VATIC-9000 S.I. OFDMは、CATV事業者向けに、OFDM送出に対応した7RUサイズの国産の番組自動放送装置。Omneon MediaDeckとの組み合わせにより、HDx1チャンネル、SDx3チャンネルのまだら編成ができる。現・予備構成の送出制御装置の自動切換え機能を標準搭載し、EPGデータ共有機能、障害時のエラーメール送信機能、リモートメンテナンス機能をパッケージ化。スイッチャー、VTR、DVD等の制御プロトコルを標準搭載しており、スイッチャー、VTR、DVD、ライブ映像、テロップ等との混在ができる。送出事故原因の90%以上を占める送出データの入力ミスを防止するため、強力なデータ自動判別機能も搭載している。 このソリューション・パッケージは、22,000,000円より、提携したシステムインテグレーターより販売される。地上デジタル放送の再送信技術―OFDM放送とまだら放送のシステム構築を容易にできるうえ、懸念されるスペースサイズも抑えた、対効果費に優れたバンドルパッケージだと思われる。