日本中央競馬会(JRA)の映像伝送センター設備のハイビジョン化更新が昨年度から行われており、送出サーバシステムとして米オムネオン社製を採用していることが明らかになった。 これは、池上通信機株式会社が平成20年の設備分として36億円で受注したシステムの一部。池上通信機社が受注した金額は、来年度分を合わせると43億5千万円。 今回の更新される映像伝送システムは、ハイビジョン化に伴い、JRAの関東・関西映像センターと、10箇所の競馬場、38 箇所のウインズ(場外馬券売場)等のネットワーク化された全国52 箇所に、レース実況、パドック等の動画映像や馬体重、オッズ、払戻金等の情報(静止画画)を伝送する大規模な取り組みとなる。映像のハイビジョン化をベースに送出サーバ、ノンリニア編集システムなど最新のデジタル設備をシステム化する。 米オムネオン社製のOmneon SpectrumHDサーバシステムは、全国の競馬場とウィンズへレース実況を提供する目的で、関東と関西地区のJRA映像伝送センターに設置された。各システムは6チャンネル分のインジェストおよび18チャンネル分のプレイアウトモジュールと、MPEG-2HD@50Mb/sで270時間収録できるストレージ(6.7TB)の構成。競馬場からの映像コンテンツはSpectrumサーバに取り込まれ、ATM専用回線で各地区に伝送される。