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7月18日に全米公開されるクリストファー・ノーラン監督、クリスチャン・ベール主演の「バッドマン・ビギンズ」の続編、「ダークナイト」の前売り券が、爆発的な売れ行きを記録している、という(日本では8月9日より全国公開)。米国では、封切り日前夜に行われる先行上映は1500スクリーン分が既に完売している。 このバットマン新作の人気の要素はいくつかあるが、今回、IMAXシアターで公開されることも1つの要因だ。同作は全米94のIMAXシアターで上映されるが、すでに前売り券売上げが200万ドル(約2.1億円)を突破するという新記録をだした、という。 「バッドマン・ビギンズ」もIMAXシアターで上映されたが、今回の作品はメインアクションシーンを含めて6つのシーケンスが本格的に専用のIMAXカメラで撮影された。IMAXシアターの巨大スクリーンで鑑賞できても、従来の35ミリフィルムでは臨場感の迫力は半減してしまう。ノーラン監督もその差について懸念しており、「スクリーンの大きさや迫力のみならず、表現力と鮮明度でIMAXに勝るフォーマットはない」と、専用カメラの起用を切に希望していた、という。 IMAXでのフィルムは通常の映画の約4倍の52.63mm×70.41mmの大きさのものを用い、撮影用のカメラも魚眼レンズのついた専用のものがある。カメラ筺体の大きさと重さからも、撮影移動が激しい劇映画の撮影には難しいとされていたが、ノーラン監督によると、カメラを制御することに大きな問題はなかった、という。プロダクション側でのフォーマットの扱いについても特別なシステムを用意することなく納まった。IMAX専用カメラを劇映画で起用するのは、このダークナイトが史上初。 IMAXだが、本来はOMNIMAXという半球上のスクリーンに映像を映写するシステム自身の名称で、カナダに拠点を置く、IMAX社の製品である。