米CineForm社は、今春のNABで発表した、メディアインターメディエイト・アプリケーション「I-J2Kスイート」の出荷を正式的に開始した。 I-J2Kスイートは、トムソン・グラスバレー社のデジタルメディア・カムコーダ「Infinity」に特化した、メディアインターメディエイト・コーディックで、Infinity側の独自フォーマットをプロダクション編集システムでシームレスに対応できるようにフォーマットを変換するシステム。 同社のAdobe Premiere Pro 専用の「Prospect HD」やMac版Final Cut Proや他のノンリニア編集システム専用の 「Neo HD」と一緒に連動し、I-J2Kを使って、Infinityで記録したJPEG2000 MXFファイル(10-bit 1920×1080 または1280×720 )のメディアをリアルタイムで10bitのCineFormインターメディエイトファイル(AVIまたはMOV)へ変換する。 このCineFormフォーマットはクロスプラットフォーム対応で、Adobe社CS3プロダクション・スイートを始め、Apple社FinalCut StudioやSony社Vegasといった、ノンリニア編集システム上でシームレスに編集することができる。また、InfinityのJPEG2000フォーマットファイルのMXFラッパーをAVIラッパーに変換し、WindowsMediaプレイヤーのようなDirectShow対応のビューワーでメディアをプレビューできるようにすることが可能だ。このI-J2Kスイートは当社のオンラインから99ドル(1ライセンス)で購入することができる。 今回出荷開始となったのはWindowsベースのもの。QuickTimeにも対応できるMacバージョンは今秋までに正式リリースの予定。