米マイクロソフトはインターネット上で複数の写真から3次元モデルを生成できる、ビジュアルメディア「Photosynth」を一般向けにリリースした。 これは2005年以来、米マイクロソフトの技術研究所「Microsoft Live Labs」とワシントン大学のコンピュータ・サイエンス専攻の研究者達がプロジェクトとして開発したもの。2006年にSIGGRAPH学会で発表した「Photo Tourism:Exploring Photo Collections in 3D」が基になっている。 Photosynthは、さまざまな角度から撮影した各写真の類似性を抽出し、そのデータから360°3D立体映像を再現する。完成した映像はパン、ズームから映像内の移動などが可能で、実際にその場にいる臨場感を味わうことができる。 この立体映像を生成するには、photosynth.comからダウンロードしたアプリケーションをインストールしておく必要がある。用意した同一の場所や物体をさまざまな角度から撮影した写真20?300枚程度をPhotosynthサイトにアップロードすれば、自動的に3D映像が作成される。 完成した映像はWebサイトやブログ、SNSなどに組み込み、ほかのユーザーと共有できる。対応OSはWindows VistaとWindows XP SP2以降。WebブラウザはInternet Explorer 7(IE 7)またはFirefox 2以降が必要。