コンテンツフォーマットのマルチ変換、ワークフローの自動化を促す製品開発社として知られている米Telestream社が、ヨーロッパベースのVara Software社を買収した。 Vara Software社では、ウェブキャスティング、スクリーンキャスティングやリッチメディアのプレゼンテーション用アプリケーションを開発しており、これら製品はそのままVaraブランドとしてTelestream社から販売される。 Telestream社ではこの買収により、メディアサプライチェーンにも販売網を拡げ、コンテンツ収集からライブプロダクション編集、そして配信まで一括したソリューションを提供する意向である。 同社のMacプラットフォーム上でWindowsMediaの再生、読み込み、書き出しができる「Flip4Mac」や、デスクトップ型エンコーダー「Episode」とVaraブランドを組み合わせたシステムは、既存のユーザを含め、エンド・トゥ・エンドの一貫ソリューションとして魅力的なものになる。 市場調査会社フロスト・アンド・サリバンの「インターネット・メディアストリーミング・プラットフォーム市場調査」によると、世界のブロードバンドの加入者数は既に10億人の3割以上を占め、2012年には5億人以上に成長する、という。この市場拡張はTelestream社の製品浸透に拍車をかけるものとして期待をしている。 Varaブランドは3製品で、www.flip4mac.comよりオンライン購入できる。 「Wirecast」は、MacおよびWindowsベースのライブウェブキャスティング用編集アプリケーションで、ビデオカメラ、動画、オーディオトラック、静止画、テキスト字幕などを組み合わせたコンテンツ制作ができる。米国価格449ドルより。 「ScreenFlow」は、Macプラットフォームベースのスクリーンキャスト用アプリケーションでデスクトップスクリーンやビデオカメラ、コンピュータオーディオ素材すべてをキャプチャし、編集してウェブやブログ用として配信することができる。米国価格99ドル。 「Videocue」 は、Macプラットフォームベースのプレゼンテーション用アプリケーションで、プレゼンターのスピーチをプレゼンテーションと一緒に配信したり、台本をビューしたりできる。米国価格89ドル。