米On2 technology社(On2)は、同社独自の映像コーディックをスカイプに搭載することについて、米スカイプ社と既存のライセンスを拡大する形で提携した。 スカイプが初めてビデオ対応したのは2005年だが、そのときに採用されたのがOn2® VP7™コーディックである。それ以来、On2はスカイプの映像技術においてサポートしている。2007年には、On2コーディックによりフルスクリーン(VGA解像度で)が0.5mbpsの帯域で実現。また最近では、スカイプのオフィシャル公認ビデオ携帯「Asus™ AiGuru SV1」(日本未発売)でもOn2コーディックが採用されている、という。 今回の拡大した契約内容とは、最近の公認ビデオ携帯のように、スカイプの新たな市場への展開において使われるデバイスにもOn2コーディックを採用するためのものとなっている。On2の圧縮技術は、前景が持続して動いても最少のデータでシャープな背景を維持させられるため、300kbsといった通信が悪いところでもクオリティを維持したままビデオ電話ができるという。これは、パケットロスの際にも大いに役立つ。また、On2技術は二重のライブビデオの再生でも他社のコーディックよりもCPUパワーを燃焼しないため、古いモデルのパソコンや携帯のようなデバイスでも負担なくビデオ再生が楽しめる、という。 On2は、スカイプのほかにも、ソニー、ノキア、サン・マイクロシステムズ、フェイスブックやアドビとライセンス提携をしている。