このまま下院でも通ると思われていたデジタル放送完全移行日を遅らせる案。先週金曜日の午後に上院で投票があったが、258-168で、可決となる3分の2には26票届かず却下されてしまった。

以前に上院の発声投票で可決したものの、この移行日延期は消費者側を一層混乱させるとして、下院では反対する共和党員のほうが多かったようだ。

民主党側としては、この否決に不服していることは勿論、3分の2可決を問わない来週以降の投票にかけるとしている。下院議長のナンシー・ペロシのスポークスマンは、別の投票権を開催する方法を見出すとロスアンゼルスタイムズに報じている。

米国のデジタル放送完全移行日は2月17日であるが、政府側の国民への援助資金が足りないことも理由に、その日までに準備が整わないのは確実とされている。オバマ大統領は先だってこの件をめぐり援助金の早急追加を含めた経済対策案を述べている。