株式会社電通国際情報サービス(東京都港区、以下:ISID)は、IPネットワーク経由で米Apple製コーデック「ProRes422」を用いたハイビジョン映像伝送による放送の生中継に世界で初めて成功したと発表した。

この実験は2月5日に順次開始され、情報通信研究機構(NICT)が運用・管理する研究開発テストベッドネットワーク「JGN2plus」が来年度からサービス開始を予定している仮想化ネットワークを利用し、各種の未来型放送技術に関する実験を行ったもの。今回の実験は毎日放送(MBS)と北海道放送(HBC)、韓国のOBS京仁TV(OBS)と共同で実施した。

ISID社のApple社製Macを利用したHD映像伝送システムを使用してHBCが撮影したテレビ映像をJGN2plusおよびKOREN (Korea Advanced Research Network)のIPネットワーク経由でOBSまで伝送し、さっぽろ雪まつり会場の生中継を13分間実施した。

ISIDは、朝日放送(ABC)および北海道テレビ放送(HTB)とともに、エリア限定型ワンセグ(エリア・ワンセグ)システムに関した実証実験を実施したことも発表した。この実験でもJGN2plusの仮想化ネットワークを利用している。