ソニー株式会社(東京都港区)は、光ディスクROMの国内事業拠点として「株式会社ソニーDADCジャパン」を2009年4月1日付けで設立する。新会社は、海外に展開するソニー・ディスクアンドデジタルソリューションズ(SDAD)グループ各社との連携を強化、生産品質向上や技術開発などを進め、同事業におけるグローバルな競争力向上を図る。資本金4億8000万円、従業員数は660人。

新会社は、株式会社ソニー・ミュージックマニュファクチュアリング(SMM)を母体とし、ソニーPCL株式会社(ソニーPCL)から米国大手映画会社の日本法人に対するビデオソフト営業機能を分離統合して設立される。これにより、米国大手映画の日本向け作品のビデオソフト生産を、米国大手映画会社本社および同日本法人、米国ソニーDADCおよび新会社が一体となって推進できるようになる。SMMは、ソニーグループの光ディスクROMの基幹事業所であり、またBDソフトについては国内最大規模の生産体制(静岡工場)を整えているという。

ソニーは、これまで米国大手映画会社の日本向けビデオソフトについては、ソニーPCLが各映画会社の日本法人向け営業窓口で、SMMが生産側として、両社の連携体制で国内仕様に合わせた製品生産に対応していた。今後は、新会社と米国ソニーDADCが連携したグローバルな営業受注・生産体制を構築、米国大手映画ソフトの日本向け生産をサポートしていく。

ソニーPCLは、引き続き新会社と連携をとりながら、国内作品を中心とした高品質なビデオソフト生産サービスの提供を行っていく。