NTTエレクトロニクス株式会社(東京都渋谷区、以下:NTTエレクトロニクス)は、放送素材伝送や局間伝送用プロフェッショナル4:2:2 IRD(Integrated Receiver Decoder:デジタル放送受信機)「HVD6100」を4月1日より国内・海外同時に発売する。

「HVD6100」は、AVC/H.264 クロマ4:2:2 HDTV対応デコーダ機能とDVB-S2 対応デモジュレータ(復調器)機能を一体化した世界初のIRD。デコーダ機能として、AVC/H.264とMPEG-2、クロマ4:2:2/4:2:0、HDTV/SDTVとマルチフォーマットに対応している。さらに、高画質なHDTV/SDTV解像度変換など多様な機能を実装している。

デモジュレータ機能として、高性能な衛星素材伝送用DVB-S2やDVB-DSNG、DVB-Sに対応。復調方式は、QPSK/8PSKに加え、従来のIRDでは対応していなかったより伝送効率の良い16APSK/32APSK方式に対応している。また、一定の伝送方式で伝送するCCMに加え、可変長コーディング・変調であるVCMにも対応、さらに適応型コーディング・変調であるACMに2009年内に対応する予定。

「HVD6100」は、IP入力やASI入力を実装しており、放送素材伝送や局間伝送などの高画質HDTV/SDTV映像・音声伝送用途に加え、放送以外の映像アプリケーションにおいても利用することが出来る。送信側にNTTエレクトロニクスのクロマ4:2:2対応AVC/H.264 HDTV/SDTVエンコーダ「HVE9100」を用いることで、低遅延かつ高画質な映像伝送が可能となっている。

なお、「HVD6100」は来る4月20日から23日にかけて米国ラスベガスにて開催される世界最大級の放送業界展示会NAB 2009(2009 NAB SHOW)に出展される。ブース番号は、No. SU11617。