慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)は、中村伊知哉慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授を呼びかけ人代表として、Internet Protocol Data Cast(IPDC)を利用したビジネス展開を検討する事業者とともに、「IPDCフォーラム」を設立する準備会を開催した。6月30日に設立総会を開催して正式に発足する。

本フォーラムは、通信・放送融合サービスの発展に対応した具体的な制度の在り方についての議論や、2011年以降のアナログテレビジョン放送終了後のVHF帯を利用した「携帯端末向けマルチメディア放送方式」に関する検討、IP 技術を利用した次世代電話網”NGN”や携帯電話の新通信規格”LTE”といった通信の世界で進む「全IP化」の流れなどの状況を踏まえ、IPを共通基盤とした通信放送融合型のサービスにおいて、ビジネスモデルの確立、課題の解消、サービス、システムの実証実験などを目的とする。

フォーラムの活動内容としては、IPDCのビジネスモデル検討のほかに、「IPDCの実用化に関連する課題抽出、課題解決の提言を働きかけ」、「放送方式やアプリケーション、受信デバイスなどの実証実験」を予定している。KMDは、フォーラムの活動において研究協力を行うとともに事務局に参画する。フォーラムでは、IPDCに関心のある企業の参加を広く募集中である。設立総会は、今月30 日に慶應義塾大学三田キャンパス北館ホールで開催される予定。