日本デジタル配信株式会社(東京都港区、JDS)とブロードアース株式会社(東京都渋谷区)は、全国ケーブルテレビ(CATV)事業者のモバイルサイトを一括して構築・運用するサービス”CableGate”の商用化に向けて、実証実験を開始した。

CableGateでは、全国のCATV事業者のモバイルサイトを構築して、各種サービスの紹介や、動画コンテンツを活用した専門チャンネルのおすすめ番組情報の提供、番組表(EPG)情報の提供、番組の見逃しを防ぐリマインドメールの提供などを行う。実証実験は2010年3月まで続けられる。

CableGateでは、動画コンテンツについては、ブロードアースが提供するすべての3G携帯向けに高品質なフル動画をワンストップで配信する「BrovieGate」サービスを利用し、EPG情報についてはデジタル放送サービスにおいてEPGデータの生成業務を行っている株式会社プラットイーズと連携を図り、懸念されるモバイルサイトの構築・運用コスト負担を軽減させる、というもの。

今回のCableGateの商用化に向けた実証実験は、先週開催された「ケーブルテレビショー2009」に合わせて開始された。モバイルユーザーという、これまでアプローチが難しかったセグメント層へのCATVサービスの認知度向上や、携帯電話の双方向性を生かした既存CATVユーザーへの有料多チャンネル放送の視聴習慣向上を促進することなどを目的としている。

この実証実験の推進にあたって、まずは実験に賛同した全国のCATV事業者のモバイルサイトを一括して構築・運用して、本サイトの有用性を検証するという。その後、実験結果を踏まえて、2010年4月から商用化を目指す予定。またこの実証実験の期間に、携帯電話を活用した次世代サービス(リモート録画予約など)の検討も行うという。