株式会社IMAGICA(大阪府大阪市)は、日本テレビ系列で放送された立体(3D)映像ライブ中継の技術協力を行ったことを明らかにした。地上波における3D映像の生放送は、日本で初めての試みだという。

番組は今年で結成10周年を迎えるアイドルグループ「嵐」と日本テレビのコラボレーション企画『嵐 CHALLENGE week』で、最終日として11月1日に放送された『祝10周年!!今夜嵐を巻き起こせ・・・驚きの嵐 世紀の大実験!! 学者も予測不能SP&奇跡を呼ぶ実験的生ライブ!!』。

IMAGICAでは、同社が保有している米3ality Digital社製(3ality社)の3D撮影システムを生中継放送で提供し、全面的に技術協力を行った。

この3ality社撮影システムの特徴は、撮影と同時に3D映像の視差(飛び出し/奥行き感)調整が行えるという点だという。劇場映画のみならず音楽ライブ・コンサートやスポーツなど、動く被写体をリアルタイムで追いかける必要があるライブ中継においても、高品質な3D映像の制作を効率的に行える。

IMAGICAは同社スタッフを現場派遣し、企画段階から技術面における様々なアドバイスとテス ト・リハーサルを行ったという。放送当日では、3ality社製の撮影システムで「嵐」のライブパフォーマンスを3D撮影し、その場で3ality社製プロセッサを通してリアルタイム視差調整を行いながら、アナグリフ方式(赤と青のフィルターを通して映像を立体視する方式)の映像に変換してオンエアした。視聴者側は、事前に自前で作った3Dメガネを装着して、3Dライブ中継の視聴を行った。

IMAGICAでは今後も新技術の発展と更なる展開に応じて、高品質な3D映像技術サービスを提供していくという。