米Abekas社は、同社のプロダクションサーバ『Mira』を米ジョージア州のアトランタにあるターナー・ネットワーク・テレビジョン(TNT)のプロダクションスタジオに納入した。

ターナースタジオは、全米バスケットボールリーグNBAの専門チャンネル『NBA TV』を運営しており、Miraは昨年秋に専用サーバとして2台導入されていた。今回はあらたに2台を、TNTのNBAとTBS(ターナー・ブロードキャスティング・システム)のメジャーリーグMLBの放送で共有して使うサーバとしてHDプロダクション施設に設置されている。

NBA TVでの中継放送では、Miraにアニメーション・グラフィックやインサートビデオを取り込み、それらを大スクリーンにプレビュー、確認しながら同時にライブスイッチャーへソースを送り込んでいる。ターナースタジオのテクニカルオペレーションのディレクター、ピーター・フレッドランド氏によれば、あらゆるファイルフォーマットでも直接Miraサーバへ送り込めるようになり、作業スピードの加速化につながったという。

Miraは今春に米ラスベガスで開催されたNABにて、HD スーパーモーションカメラをサポートできるスポーツサーバとして注目された。スロー再生における映像クオリティにも評価が高い。RGB + アルファキー + オーディオ込みのグラフィックスを高速にインポートし、アニメーションクリップとしてオンエアする。

スポーツサーバ用途、および中継車やスポーツ大施設のプロダクションサイトのワークフローに適したメディアサーバとして、またはHD/SD VTRの入れ替え、中継のインスタントリプレイやプラズマディスプレイへのグラフィックコンテンツを再生する用途として採用されている。

夏に北京で開催されたBIRTVでは、同催事より技術的に優れた製品に贈られる「Outstanding Product」賞を受賞した。