株式会社ニューサイト ジャパン(東京都港区)は、16日から横浜パシフィコで開催されたCGの祭典「シーグラフアジア2009」にて、個人で3Dフォトフレームを作成できるキット「Print-Your3D」を初公開した。パーソナル向けとして、業界初だという。

Print-Your3Dは、市販の3Dカメラで撮った映像を、専用アプリケーションが搭載されたPCから汎用プリンターで多視差3Dの”3D写真”として出力し、独自の3Dフォトフレームにはめ込むと3D映像として見えるというもの。コンシューマ向けの3Dカメラも、近い将来、市場に出回っている製品も安価でリリースする予定だという。

会場では、同社が会員である3Dコンソーシアムの展示ブースにて、実機とワークフローを紹介している。現行はアナログ3Dだが、3Dディスプレイにも静止画および動画としてディスプレイできるよう現在開発中である。

ブースではこの他にも、同社主力製品である裸眼で3D映像を視ることができる42インチ型の3Dディスプレイや、ラップトップ型PCディスプレイとして組み込んだ参考製品も展示している。ディスプレイしているコンテンツは、ドイツにある本社からの提供だという。

裸眼で負担のない鮮明な立体映像を表示できるのは、独自のパララックス・バリア方式によるもので、ディスプレイの前に特殊なフィルターアレイを設置して左右の眼に異なる映像情報を提供するというもの。

ニューサイトジャパンは、これら主力製品が啓蒙されるようなアプリケーションソリューションを提案することに注力している、と代表取締役社長の神田清人氏は語っている。