米ラスベガスで先週開催された2010 International Consumer Electronics Show(CES)では、インテル最高経営責任者(CEO)Paul Otellini氏が、開催初日の1月7日(現地時間)に基調講演を行った。

Otellini氏は講演の中で、家庭向け製品について、今までは高解像度テクノロジが業界を動かしていたが、このトレンドは3Dへ移行していくだろうと語り、「Core i7」プロセッサを搭載したDellの「Alienware」システムに米CineForm社の「Neo3D」技術を使って、リアルタイムに3Dムービー制作するデモンストレーションを行った。

このデモンストレーションで、Core i7ならばフルフレームレートのHDビデオ処理も可能であることをアピールし、3Dテレビ、ステレオ対応カメラといった今年ブームになるだろう民生用製品を通して、インテルが繰り広げる3Dホームムービーを披露した。講演でデモンストレーションされた3D編集システムは、会場のインテルブースでも公開され、11万人以上の入場者数を記録したブースフロアで話題を集めたという。

米Cineform社のNeo3Dは、Final Cut ProやPremiereを使って、簡単に3D Quick Timeムービーが制作できる環境を提供する。今まで3Dコンテンツを制作するには、左右眼のコンテンツを2Dコンテンツとして個別に制作し、編集後の2つのコンテンツストリームを最後にコンフォームし、3Dコンテンツ処理をしていた。Neo3Dでは、ステレオカメラで収録した素材を、最初から最後まで3Dコンテンツとしてリアルタイムで編集、3Dモニターにプレビューできる。

インテルCorei7搭載のPCでも、マルチHDストリームをデコードし、3Dカラー調整や3Dパラメーター調整、そして3Dテキストのオーバーレイがリアルタイムで施せるパワーをCES会場で紹介された。Neo3Dは昨年春のNABで初公開され、FinalCutProでリアルタイム3Dカラーコレクション編集し、3Dコンテンツ制作を完結させられることで、多くの技術賞を受賞した。このNeo3Dは、オスカー受賞映画「スラムドッグ$ミリオネア」の3D化の際もリアルタイム3Dカラーコレクションなどの作業で起用された。