ソニー株式会社(東京都港区)は、最大10,000台の広域・多拠点へのコンテンツ配信を可能にするデジタルサイネージサービスプラットフォーム「BEADS」を活用した、2種類のASP(アプリケーション・ サービス・プロバイダー)サービスを2月15日(月)より開始すると発表した。

ソニーでは、これまでもデジタルサイネージ市場へ、デジタルサイネージ運用の機器販売、運営受託やデジタルサイネージ向けの広告サービスを展開しており、今回、新たにASPサービスまで手掛けることになった。サービスには、広告事業者向けの「ASP Pro」と、簡単操作で手軽に使える流通、飲食、文教、金融といった企業の販促や情報発信用途向けの「ASP Entry」の2種類がある。

デジタルサイネージ運用には、サーバー構築に関わる初期導入費用やシステムの管理、運用、メンテナンスの工数などが、大きな障壁となっているが、本ASPサービスでは、サーバーへの投資が不要なため、より低コストでスピーディーにデジタルサイネージを導入することができるという。

ユーザー側は、専用ディスプレイコントローラーと ディスプレイを準備するだけで、コンテンツ配信が実現できる。サービスの価格は、ディスプレイコントローラー1台あたりのサーバー利用料(10台導入時のディスプレイコントローラー1台あたりの提供価格)として、ASP Proが月額12,000円(税抜)、ASP Entryが月額7,200円(税抜)を予定している。導入時には、初期費用(「ASP Pro/Entry」)、編成作業費用(「ASP Entry」)のほか、操作用のコンピューターやディスプレイコントローラー、ディスプレイ等のハードウェアを別途準備する必要がある。

ソニーは、BEADSの「BEADSセキュリティドングル」 で、クライアント認証、改ざん検出、暗号鍵漏洩防止などの強固なセキュリティと、同社オペレーションセンターでの24時間365日体制のシステム監視により、信頼性の高い、安定した配信サービスを提供していく。