全米放送事業者協会(National Association of Broadcasters)は、4月10日から米ラスベガスで開催されるNAB Showの基調講演に、米ハリス・コーポレーションの最高責任者兼社長であるハワード・ランス氏を招くことを現地時間2010年2月4日に発表した。

ランス氏の基調講演は、4月14日の朝に開催される「Dual Utilization of Broadcast Technology for Industry and Government(政府と商業間での放送技術の二元的な利用)」で、政府と商業技術のインテグレーションがどのように両セクターに利益をもたらすことのできるクロスオーバー・アプリケーションとなれるかについて講演をする。

ランス氏は、どのように商業放送技術が発展し、その技術が、監視や偵察アプリケーションといった軍用の機器の低価格化につながったに焦点を当てて解説をする予定。商業放送技術には、国土安全保障、ミサイル戦争、および平和維持努力を助ける政府達によって採用されているコンシューマー技術も含まれる。更に、ハリス・コーポレーションが一層両方の市場に役立つよう、大規模な投資に投機したかも説明するという。

ハリス氏は、2003年より同社の最高責任者を務めている。同社の前は、米NCRの代表取締役、そして米エマーソン・エレクトロニクス社の上位マネージメントの任務を17年間行っていた。また、前米国大統領のジョージ W.ブッシュ氏から、国家安全保障通信諮問委員会の委員にも任命された。

NAB Showでは、ミリタリーサミットが昨年から新しいセクターとして開催されている。このサミットはハリス・コーポレーションがNAB側と連携して開催しているもので、今年は、軍事と政府におけるデジタルビデオとオーディオアプリケーションの挑戦のほか、軍事・政府側のリアルタイムの情報収集、管理システムと商業システムの違いや、エコシステムを課題にして行われる。