Vizrt社は、同社のメディア管理ソフトウェア「Viz Ardome」に、オランダCivolution社のウォーターマーク(電子透かし)ソリューションを一緒に構築したシステムで、著作権保護の強化に取り組む。

Civolution社の著作権保護ツール「NexGuard」は現在、正式出荷前のアプリケーション製品で、潜在的著作権侵害やメディアアセットの監視と、著作権がないものを追跡することができる。Vizrt社は、許可を受けていない映像を誤って使用することのないような対策を既存のユーザーから受けていたという。

今回の著作権保護の強化は、放送局の番組管理のワークフローにも適応する。オンエア前の作業として、ダブリング、クローズキャプションやプロモーション用途でメディアコンテンツを外に出すことがよくあるが、その際メディアの窃盗抑止対策として対応できるという。

Viz ArdomeとCivolution製品をインテグレーションするには、Rhozet社のフォーマットトランスコーダー「Carbon Coder」のプラグインが必要で、Carbon Coder側からメディアが転送される際にNexGuardが連動するようになる。Viz Ardomeは、Carbon XML APIでCarbon Coderに対応できるようになっている。

Nexguardは、人の眼に見えないバーチャル・バーコードをメディアに埋め込む。このバーコードはメディア自身が編集されても残っているという。