株式会社ディストーム(東京都千代田区)は、東海東京証券株式会社(愛知県名古屋市)が米NEWTEK社の「TriCaster」を利用したバーチャルスタジオの放送局を開設したと発表した。

東海東京証券株式会社は、米NEWTEK社のポータブル型HD/SD対応ライブ映像制作/配信システム「TriCaster TCXD 300」を利用したインターネット向けの情報提供サービス「東海東京TV」を4月5日から開始した。東京証券取引所が開く月曜~金曜日の朝9時から(金曜日は10時から)、毎日配信を行っており、専門家による市況の解説や金融商品の基礎知識を提供している。

同番組では、3Dバーチャルスタジオを用いた合成、エンコーディングにTriCasterを使用。TriCasterのバーチャルスタジオ機能を用いることで比較的狭いスタジオでも、奥行き感のある背景による番組制作が可能となった。また、コーデックを用いることで、リアルタイムに高品質な映像エンコーディングを実現している。

TriCasterは昨年までに米国内では5000台以上が導入されている。TriCasterを用いることで、高品質で臨場感の高いライブ中継を小規模で実現でき、複数カメラのスイッチングや、高度なバーチャルセットのリアルタイム合成、タイトルやモーション・グラフィックス、マルチ・チャンネル・エフェクトなども利用することが出来る。

その他、各種のプロ・アマチュアスポーツチームや団体、放送局、学校、行政機関などで急速に採用が拡大しており、映像コンテンツ制作とともに、イベント会場において、収録と同時に会場の来場者向けに映像を表示したり、あるいはライブのインターネット配信などを行う場合で大きな効果を上げているという。