日本ビクター株式会社(神奈川県横浜市)が発売している業務用3Dイメージプロセッサ「IF-2D3D1」のリアルタイム2D-3D変換技術が、10/24に株式会社WOWOWのイベント「WOW FES ! 2010」にて行う日本初のボクシング世界タイトルマッチ3D生中継「WBC 世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ「西岡利晃(帝拳) VS レンドール・ムンロー(イギリス)」戦にて採用される。

今回の3D生中継は、3Dカメラで撮影した映像と、通常の2Dカメラで撮影した映像、「IF-2D3D1」でリアルタイム3D立体映像に変換した映像とを適宜切り替えて行うもの。

ボクシングなどのリングで行う競技を3Dカメラだけで3D中継する場合、選手の前にリングロープがある構図の際にロープが手前に強調されすぎて映り、視聴者から見た自然な3D感が妨げられてしまう場合があるが、そのような場合でも自由に3D感を調整できる「IF-2D3D1」の2D-3D変換性能と、その変換スピードの速さやコストパフォーマンスの良さが総合的に高く評価され、採用されたという。

同社は今後も、3D映画や家庭用3Dテレビの普及で急激に拡大する3D映像中継・制作マーケットに向けて、「IF-2D3D1」の販売と、同社グループの映像制作会社の株式会社ビデオテックでの3D映像制作受託ビジネスを積極的に展開していくという。