アビッド テクノロジー株式会社は、リアルタイム・ノンリニア・テロッパーNoLiO(ノリオ)の出荷を2月1日より開始した。メーカー希望小売価格は税込み2,940,000円で、別途年間保守費用として税込み245,700円が必要。

NoLiOは、Avid Media Composer Nitris DX及びSymphony Nitris DXに完全対応したリアルタイム・ノンリニア・テロッパー。Media Composer及びSymphonyのタイムラインに完全に連動し、外部のキーヤーなどを使わずにAvidノンリニア編集システムからの映像を確認しながら、並行してテロップを作成することが可能だ。

また、テロップをリアルタイムに描画しながら合成出力することにより、本編集の完了と同時にテロップデータを完成させるワークフローを実現できる。たとえば、どのフレームに移動しても、Avidノンリニア編集システムの映像とNoLiOのテロップが合成された状態を常に確認することが可能だ。また、編集中にテロップの作成・修正が即座に行えることはもちろん、テロップにアニメーションエフェクトを適用した場合でも、リアルタイムにプレビューし確認することができるため、テロップデザインやアニメーション付けの試行錯誤を効率よく行うことができるという。

NoLiOは、Avid Technologyとの協業の元、株式会社IMAGICAデジックスにより開発された。開発元である株式会社IMAGICAデジックス 常務取締役 開発事業部担当 三島 也守志氏は、開発について次のようにコメントしている。

「Avidは、多彩なビデオ及びオーディオ製品群を提供しており、その製品は世界中の様々な製作現場におけるスタンダードシステムとして括弧たる地位を確立しています。Avidのノンリニア編集システムもその例外ではなく、最先端の機能を提供し、顧客満足度を高めています。我々は、その顧客満足度をより高め、お客様の永年のニーズにお応えするため、リアルタイム・ノンリニア・テロッパーNoLiOを開発いたしました。2バイトであることはもちろん、縦書きやふり仮名を始め、日本のテロップ事情はとてもユニークであり、そのユニークな要求に十分に応えうるテロップシステムの開発を、IMAGICAデジックスという日本の企業が行ったことに重要な意味があると考えています。今後も、さらなる機能の充実をめざし、バージョンアップを通じてお客様の要求に迅速に対応してまいります」