米ハワイのホノルルを拠点とする放送局3局は、3月11日に発生したマグニチュード9.0を記録する東日本巨大地震を受けて、津波情報を提供する24時間体制での中継放送に臨んだ。

ABC系列のKITV、CBS系列のKGMBとNBC系列のKHNLは、夜間のローカルニュースを朝まで延長し、津波に関しての実況中継や、Pacific Tsunami Warning Center からの専門家による津波予報や解説を放送した。KGMBとKHNLはサービス提携をしている関係上、その夜の両局のニュース速報の放送は、『ハワイアン・ニュース・ナウ』のアンカーデスクのStephanie Lum女史とKeahi Tucker氏の二人と、気象学者のBen Gutierrez氏とDan Cooke氏が伝える共有放送となった。

KITVは、週末の朝に放送しているニュースのキャスターPaul Drewes氏を24時間体制の放送キャスターとして起用して津波情報を伝えていたが、Drewes氏は専門学者として正式に津波情報を伝える権利を持っていないため、他の番組のアンカー達と時間ごとに組んで放送を続けた。Pacific Tsunami Warning Centerが、ハワイ沖に最初の津波が来ると予測していた現地時間早朝の3時07分には空からの中継も行ったが、実際には津波が予測時間には発生しなかったという。『ハワイアン・ニュース・ナウ』とKITVでは、両公式サイトでライブストリーミング放送も行った。