米ラスベガスで4月11日より始まるNAB2011のオープニング基調講演に、3D最新技術を投入した映画監督で知られるジェームス・キャメロン氏と、米PACE社の最高経営責任者、ビンス・ペース氏が登壇することに決まった。ハリウッド3D映画で大ヒット、アカデミー賞3部門を受賞した「アバター」、そして当時の最新CG技術を駆使した「タイタニック」の監督であるキャメロン氏と、ビジュアル・エフェクツおよび立体技術のイノベーターであるペース氏の2人が、最新3D技術開発と、その開拓が将来のエンターテイメント市場にどのように関わっていくかを語っていく。

キャメロン氏が携わった映画はアカデミー賞にノミネートされ多くの賞を受賞している。タイタニック(’97)は、アカデミー賞で14部門ノミネーション中11部門の受賞、アバターではアカデミー賞のほか、ゴールデン・グローブ賞でベスト・ピクチャーと最優秀監督賞を受賞している。また本作品は、タイタニックが保持していた全世界歴代興行収入記録である18億4290万ドルを抜いて、歴代新記録を達成したことでも知られている。

10年前ほどにキャメロン氏、ペース氏とPACE社の社長のパトリック・キャンベル氏は、類のないエンターテイメント・エクスペリエンスを世の中に送り出すため、ステレオスコピックカメラシステム「FUSION 3D」を開発した。 FUSION 3Dシステムは、アバターを始め、「トロン:レガシー」、「Aliens of the Deep」、「タイタニック」、「アビス」、「Expedition: Bismark」や「U2 3D」の制作で採用されている。