グラスバレー株式会社は、ビデオコンバータの新モデルとして、「ADVC Gシリーズ」を4月より出荷することをNAB2011にて発表した。ADVC Gシリーズは、業務用の高品位コンバータシリーズで、フレームシンクロナイズ機能、高画質アップ・ダウンコンバート機能、3D信号変換、3Gb/s SDIを使った1080p対応などの機能を搭載。今回発表のあったADVC Gシリーズは、ADVC G1、G2、G3、G4の4機種。出荷時期はいずれも4月下旬を予定している。

ADVC G1(上写真)は、マルチフォーマット-3G SDIコンバータ。任意で切り替えられるアップコンバータも搭載。フレームシンクロナイズ機能に対応しているほか、放送業界で使用されているほとんどの映像入力や音声入力ソース(HDMI、DVI、コンポーネント、Sビデオ、AES/EBU、アナログオーディオ)を3G/HD/SD-SDIに変換することができ、オーディオをエンベデッドする機能も搭載している。価格は税込134,400円。

ADVC-Gシリーズ

ADVC G2は、3G/HD/SD-SDI、HDMIからアナログやSDIへ変換(同時にダウンコンバートも可能)するマルチファンクションコンバータ。フレームシンクロナイズ機能とデエンベデッドした音声を出力するアナログオーディオ端子を搭載。HDMIや3G/HD/SD-SDIのソースモニタリングデバイスとして使えるほか、HDMIからHD/SD-SDI変換/ダウンコンバータとしても使用することができる。価格は税込134,400円。

ADVC G3は、2系統のSDIからHDMI 1.4aに変換する3D対応のデュアルチャンネルコンバータ。通常のHD/SD-SDIからHDMIへの変換に使える他、2系統のSDI入力した右目用と左目用の2つの信号を3Dフォーマットに結合し、3D信号としてHDMI経由で出力することができる。また、アナログオーディオやAES/EBU出力も搭載しているので、映像コンテンツと共に2Dや3Dコンテンツのモニタリングにも使用できる。さらにHDMI 1.4aでサポートされている3D表示方式(サイド・バイ・サイド、トップ・アンド・ボトム、フレームパッキング)に対応し、任意で切り替えることができる。価格は税込134,400円。

ADVC G4は9つの出力を持ったシンク・ジェネレータ&エクステンダー。9つの出力は、独立した3系統の同期信号を任意で切り替えて発生することができ、例えば1系統をSDに、もう1系統を1080iに、さらにもう1系統を720pに設定することができる。リファレンス入力を搭載で、9つの出力以上のエクステンションやメインシステムからのエクステンションとして使う際に重宝する。価格は税込92,400円。