米Google (グーグル)は、先週米サンフランシスコで行われた開発者向けカンファレンス「Google I/O 2011」にて、Google TV用のアプリを入手できるAndroid Market がこの夏にも登場することを発表した。

現在Google TVはAndroid OSにも関わらず、サードパーティのアプリを搭載することができないが、アプリ開発者はAndroid 3.1(Honeycomb)のSDKでGoogle TV向けのアプリを開発できる。今後、Google TV搭載製品の高画質で大画面といった特長を活かせるアプリ登場が期待される。またGoogle TV側も、OSが今後Android 3.1にアップデートされる。

Google TVは昨年「放送とネットの融合」として、Logitechとソニーから対応製品がリリースされた。米Vizioや韓国サムスン電子など、参入メーカーは増えてきており、これら既存の製品もAndroid 3.1へアップデートされる予定。Google I/O 2011では、世界各国の110都市においてビューイングパーティという、カンファレンスのセッションを集まってライブストリーミングで観賞するイベントが開催されたという。

基調講演のトップバッターとして登壇した技術担当副社長のビック・ガンドトラ氏がビューイングパーティについて紹介し、会場の大スクリーンにも各地の模様が映し出された。カンファレンス初日(5月10日)の朝9時から始まった貴重講演には5000人以上の参加者が押し寄せた。また初日に行われたセッションのライブストリーミングの総計PVは60万人にもなったという。

グーグルはカンファレンスに合わせて、Android端末の台数が1億台に達したこと、毎日40万のAndroid端末が利用されはじめていることやAndroid Marketplaceでは現在、20万もの無料/有料アプリが用意されていることをブログで発表している。また、グーグルはAndroid Marketにおいて、映画コンテンツのレンタルも開始することを発表している。