ブロードメディア株式会社は6月23日、連結子会社の株式会社釣りビジョン、中文産業株式会社、及び中国国営テレビ局である湖南広播電視台の完全子会社の湖南快楽先鋒伝媒有限公司と、中国における釣り関連事業の開発・経営を行う合弁会社の設立を含む業務提携について基本合意書を締結したことを発表した。発表文によると、中国では現在9,000万人を超える釣り愛好家がいるほど、中国レジャー産業は好景気であるという。ブロードメディアがかねてより親交のある湖南広播電視台が、中国国内での釣り文化発展の可能性に興味を示したことがきっかけ。双方で1年がかりの市場調査を行って検討を重ねた結果、今回の合弁会社設立に至った。

合弁会社の名称は未定。2011年8月に会社設立が予定されている。出資比率は、湖南快楽先鋒伝媒有限公司が55%、ブロードメディアが25%、釣りビジョンが15%、中文産業が5%。4社は、湖南広播電視台の中国全土への放送網と、独自の釣り番組を多数有する釣りビジョンのノウハウ、ブロードメディアの企画力、中国と強いつながりのある中文産業の中国日本間でのビジネスノウハウを統合し、協力して合弁会社の経営を行う。

合弁会社は当初、釣り関連事業の開発、釣り番組のコンサルティング業務、中国国内での釣りポータルサイトの開設・運営などを行う。将来的には、湖南広播電視台の傘下にあるテレビショッピングチャンネル「快楽購」やショッピングサイトの「快楽タオバオ」などの販売ルートを活用し、日本および中国の釣り関連商品を販売するほか、釣りに関連するレジャー施設の開発も予定している。また釣りビジョンは、今回の業務提携の一環として、湖南快楽先鋒伝媒有限公司と「映像コンテンツライセンス契約」を締結した。中国当局のチャンネル認可も正式に下りており、釣りビジョンの自社制作番組が2011夏に開局予定の湖南広播電視台の衛星放送チャンネル「快楽垂釣頻道(釣り専門チャンネル)」で放送されることになる。

日本の放送局制作の番組がこのような編成で、中国で放送されることは初めて。放送開始当初は、番組編成の約80%が釣りビジョン提供の番組で構成されるという。