米国業界リサーチ会社のSNL Kagan社の発表によると、2011年内における3Dテレビを所有する所帯数は、テレビを所有している所帯数全体の2%に収まるという。今後も目を見張るような伸びは見せず、2012年は5%、2015年までは21%に留まる予測をしている。

市場の盛り上がりを見せない動向は、英国での調査でも同等の傾向がみられる。英リサーチ会社のInforma Telecoms & Media社では、2016年までに英国での3Dテレビ所有者は1100万数になるとしているが、その中の42%の所有者は所有していても3D番組を頻繁には見ないという。

スローな伸びの原因のひとつとして、一般家庭で楽しめる3Dコンテンツの普及度を指摘している。ただしスポーツや映画については、今後も3D市場の主流コンテンツであるという。反面、インターネット対応のテレビ(スマートTV)の家庭浸透のほうが、成長率が大きいと予想されている。関連デバイスも含めて2011年内には14%、2012年には23%、そして2015年には半数以上の家庭がスマートTVを所有する(米国内のみの調査結果)。