米市場調査会社のThe NPD Group社の報告によると、米国における3Dテレビ普及の割合はサムスン製が約6割を占めていることが明らかになった。この調査結果は、今年の5月から6月の間における米国での3Dテレビの販売数と売上数字から算出されたもの。サムスンの後には、ソニー(約16%)、パナソニック(12%)、韓国LG電子(9%)と続く。

米業界オンライン情報サイトのBroadcasting & Cableが伝えたところによると、サムスン社は4月~5月にかけての売り上げ値でも既に5割以上のシェアがあったという。反面、3Dテレビ市場そのものは、ハードの価格が割高であることやソフトの不足が要因で世界的にも伸び悩んでいる。

しかし同社は、昨年から他社に先駆けて3Dテレビ向け液晶パネルの量産を開始しており、また最近ではアクティブシャッター式メガネのコストを下げたりと、ケーブルテレビ事業者やサービスプロバイダーが新技術を採用したサービスに乗り出せるよう、3Dテレビ普及促進を図っている。