株式会社ビー・ユー・ジーは、iOS向けストリーミング用スイッチャーアプリケーション「TapStream Switch」とストリーミング用カメラアプリケーション「TapStream Cam」の無償配布をApp Storeにて開始した。

TapStream Switchは、iPhoneでは最大4つのカメラ、iPadでは最大9つのカメラを切り替えて配信可能なストリーミング用スイッチャーアプリケーション。同じWi-Fiネットワーク内にある複数のTapStream Camの映像・音声の追加から、内容に応じた映像・音声の切り替えまで、すべての機能をリアルタイムに1画面で操作可能だ。対応OSはiOS 4.3以降、対応機種はiPad、iPad2、iPhone3GS、iPhone4、iPod Touch(第4世代)。

TapStream Camは、iPhoneをリモートカメラとして使用するストリーミング用カメラアプリケーション。TapStream Camで撮影された映像がTapStream Switchでスイッチングされてストリーミング配信される。フロントカメラとバックカメラの切り替え、カメラの縦向きと横向きに自動対応、音声送信マーク(音声ミュート可能)、タリー機能(カメラ選択表示機能)等の機能をすべて1画面で操作できる。アプリケーション単体でワイヤレスウェブカメラとして利用することも可能だ。対応OSはiOS 4.3以降、対応機種はiPhone3GS、iPhone4、iPod Touch(第4世代)。iPadおよびiPad2には非対応。

なお、TapStreamを利用するには、Ustream Producer等のストリーミング配信アプリケーションをインストールしたMacに、予め専用ドライバ「TapStream Driver」をインストールする必要がある。TapStream Driverは、iPhoneやiPad上のTapStream SwitchやTapStream Camから送られてきた映像をMac上で受け取り、仮想のUSBカメラとして見せることができるMac用ドライバソフトウェア。ダウンロードは以下より行える。
http://tapstream.jp/download.html

また、同社ではデジタルビデオカメラの映像をそのままストリーミング配信するHDMI対応ストリーミング配信機器「TapStream Cast」も開発中(今秋発売予定)で、デジタルビデオカメラと併せて使用することによって、PCを使わずに簡便かつ安定的なストリーミング配信を実現できるという。

今回の発表にあたり、Ustream Asia株式会社の代表取締役社長 中川具隆氏は「Ustream AsiaはTapStreamの開発を歓迎します。iPhoneのカメラとiPadを使って、マルチカメラの映像を切り替えながら本格的に配信できる環境を実現できるのは革新的で、Ustreamの利便性をさらに向上させてくれるものと考えています。」と述べているという。