株式会社IMAGICAは、「ニコニコ動画」を企画・開発・運営する株式会社ドワンゴが設立した次世代ライブハウス「ニコファーレ」の完成披露記者発表会(7月12日開催)において、ニコニコ生放送で配信するコンテンツの企画制作と技術運用を行ったことを発表した。AR(拡張現実)とVR(仮想現実)、モーションキャプチャの技術を融合させた独自のサービス「ライブグラフィックス」によって、プロフェッショナル仕様のAR技術運用を実現したとしている。

今回のイベントでは、舞台上で激しく動く演者とハンディカメラの位置情報を正確に認識する必要があり、同社独自のAR技術ではモーションキャプチャの空間認識技術を活用。独自開発のARシステムに従来のモーションキャプチャシステムを融合させることで、ハンディカメラを含む収録用カメラ3台と演者や美術セットとの位置関係を途切れることなく正確に認識することを可能したという。

ライブグラフィックス

また、新たなリアルタイム・レンダリングエンジンをARシステムに採用し、画像演算処理能力を向上させることで、高精細な3DCGキャラクターやエフェクトを様々なカメラワークに対応しながらリアルタイムで実写映像と合成し、ハイクオリティなリアルタイムCG演出を行うことが可能となったとしている。同社は今後もテレビやWebなどの生放送番組、音楽やスポーツ、展示会等のイベントにおけるライブ運用などで、最先端の映像表現を用いたコンテンツの企画制作や技術運用サービスを提供していく構えだ。

ニコニコ生放送で配信された「ニコファーレ」完成披露記者発表会の映像は下記ページを参照されたし。
http://www.imagica.com/work/creative/ar_nicofarre20110712.html