米3ality Digital社は現地時間8月24日、競合メーカーであるElemental Technica(エレメント・テクニカ)社を買収することを発表した。両社ともに主に3Dステレオスコピック専用のカメラリグを開発している。エレメント・テクニカと合併したことで、「3ality Technica」と改名した。買収金額などは公表されていない。

3alityの最高経営責任者スティーブ・ シュクレア氏が引き続き3ality Digitalのトップとなった。今後の動きとしては、3alityのエンジニアは、ステレオスコピック3D画像プロセスに特化したツールなどの開発側にまわり、工学的な部分はエレメント・テクニカのエンジニアチームに任せるという。上位副社長のへクター・オテガ氏によると、新会社では3Dプロダクションプロセスを自動化することに焦点を当てていくとしている。

エレメント・テクニカのスタッフは、拡張された元3alityのオフィスに移動してし、本拠地をひとつにして事業展開していく。両社の現行製品は新会社でそのまま扱われ、また3alityが展開していたフィルムメーカーや放送事業者、プロダクション向けの3Dエデュケーショナル・プログラム(3DIQ)も引き続き支援されるという。最新映画「Jack the Giant Killer」、「The Amazing Spider-Man」や「Oz」など、両社の技術を採用して制作された映画作品は多い。また英BskyBや米ESPNの3D中継番組でも、関連プリプロダクションが3ality技術を作用している。