英国有数のデジタルシネマラボMytherapy(マイ・セラピー)のカラリスト、Dado Valentic氏による講演がIBCと併催されるFCPUG Supermeetで行われる。FCPUG SupermeetはFinal Cut Pro User Groupの略で、Final Cut Proユーザーと共にデジタルビデオに関連する事業者やユーザーを囲んで開催されるイベント。

NABに続きIBCでは9月11日(日)にGrand Hotel Krasnapolskyにて開催される。Valentic氏の講演では、Final Cut Pro中心のデジタルシネマ編集の一環でDaVinci Resolve 8を使ってカラーグレーディングを行うワークフローを披露する。

Valentic氏は1996年、Apple社のエンジニアとして入社。その後、Sony BPEを経て、2004年、英ロンドンのMytherapyでカラリストとして長編映画やDiscovery HDといったドキュメンタリ番組に携わっている。

最近ではS3Dプロジェクトのフィニッシング担当として、史上最初の3Dオペラ「Carmen in 3D」を始め、BAFTAアワード受賞番組「Flying with Monsters」のグレーディングを担当、パナソニック、RedBullやニンテンドーの3Dコマーシャルも手掛けている。またValentic氏は、RAWカメラのカラーコレクションおよびデジタルシネマ・マスタリングのテクニックでも評価が高い。