今春のNABで3D製作環境を支援するプロダクション「CAMERON – PACEグループ(CPG)」を共同で設立したことを発表したジェームズ・キャメロン氏とヴィンス・ペース氏はIBCにて、その活動展開を紹介する。(写真はNAB基調講演時のもの)

2人が登壇するのは「IBC Big Screen」のセクションの基調講演。現地時間9月8日の16時より。講演では、39分間の「Cirque Du Soleil」のS3Dのプレビューも行われる。

「2D/3D製作を個別のプロダクションで行うのは矛盾している。製作資金面的にもどうこなしていくのか。技術的にシングルプロダクションで賄えない理由はない。」と語るキャメロン氏のCPGでは、2Dと3Dを融合製作できる環境を目指している。CPG は、3D製作レベルを向上させつつコストを抑えるビジネスモデルを確立していくという。

IBCでは、英国にスポーツ中継に特化したブランチを設立することを発表した。CPGの開発チームでは、最小、軽量サイズでオートメーションから簡易操作で行えるプロダクション技術を開発している。独自開発したシャドウシステム(2D/3Dカメラ設定)を起用して既に140本以上のスポーツ中継の3D放映に関わってきた実績があるとペース氏は語っている。

今週開催されているUSオープンテニス決勝戦もその1つであり、ESPNやCBSにはテストベッドが置かれている。その実績を今度はヨーロッパ市場へ拡充していくという。

9月12日の夜には、1800万ドルかけて3D-4Kデジタル化された「タイタニック3D」のトレーラーが上映される。