ソニー株式会社は、コンパクトなカートリッジに12枚の光ディスクを内蔵し、操作端末からは個別ディスク毎ではなく、「一つの大容量ストレージ」として認識させ、ファイルベースでデータを扱える映像アーカイブ・ストレージシステムを開発したと発表した。9月9日(金)からオランダ・アムステルダムRAIで開催される国際放送機器展「IBC 2011」の同社ブース(Ellicium Hall Hall 12)にて技術参考展示が行われる。

ディスク・カートリッジの記憶容量は300GBから最大1.5TBまでのバリエーションと、ライトワンス式またはリライタブル式の2タイプのラインアップを揃え、専用の新規ドライブユニットとともに2012年中の製品化を予定しているという。同社では、長期保存・信頼性・世代間の互換性保障等の観点から、映像のアーカイブに最適と考える新たなソリューションを、新規メディアと新規ドライブユニットの形で開発したという。今後はこの映像アーカイブ・ストレージシステムの技術仕様を各種コンポーネント、ミドルウェア、ソフトウェアメーカー各社へ広く公開し、オープンな環境で信頼性の高い、アーカイブシステムの構築に向け、積極的に活動していくとしている。