米NewTekは現地時間9月11日、ポータブル映像制作システム「TriCaster」のHDモデルが最新ソフトウェアバージョン3によりApple AirPlayに対応したことを発表した。Macのほか、iPad、iPod、iPhoneといったAirPlay対応デバイスから、コンテンツをワイヤレスでも直接TriCasterに取り込むことができるようになる。

また2台のiPadをタッチスクリーン制御のDDR用に使うといった、新しい使い方も展開できる。またAirPlayプロトコル対応のため、今後でてくる新しいAppでもTriCasterへコンテンツを転送できる。

NewTekは今春のNABで、TriCasterファミリの最高峰モデル「TriCaster 850 EXTREME」がAirPlayに対応したことを発表していた。今回は加えて、「TriCaster STUDIO」以外のHDモデル「TriCaster 850、450、300シリーズ」が加わる。新ソフトウェアは9月中に公式サイトより無償でダウンロードできるようになる予定。新ソフトウェアでは、このほかにもマルチビューワーの改良やオーディオ仕様の向上などが含まれるという。

TriCasterは、ライブストリーミング映像配信が可能なポータブル映像制作システムで、スイッチャ、テロッパー、クロマキーヤー、バーチャルセット、ノンリニア編集などといった、高度な映像制作に必要な機能が搭載されたオールインワンボックス。米国ではMTV、Fox Sports、VH1、NHLなどのライブイベント放送で使用されている。