米Cache-A社は、9月9日(金)から13日(火)までアムステルダムRAIセンターで開催される欧州国際放送機器展「IBC 2011」にて、制作プロダクション向けに展開しているLTO-5ベースのアーカイブアプライアンスがLTFS (Linear Tape Film System)に対応したことを発表した。

LTFSに対応した製品は「Pro-Cache5」、新製品アーカイブサーバ「Power-Cache」、静音性を備えたデスクトップタイプの「Prime-Cache5」など。これらはNAS機能を備えており、LTFSを気軽に扱えるという。

LTFSはオープンソースソフトウェアベースで、異なるオペレーティングシステムやアプリケーションソフトウェアに依存せず、物理的に隔絶されたロケーション間でデータやコンテンツを交換することができる。テープ記録に高い互換性を備えているためLTO-5間で容易にデータ交換ができ、各ワークフロープロセスの結合とデータの保全を図りながら、確実で計画通りの作業フィニッシングを実現することができるという。

ユーザーはテープメディアカートリッジ毎に、tarフォーマットか、新しいLTFSフォーマットを選択することができる。ファイルシステムのファイルアロケーションテーブルはLTOカートリッジ自体に記録されるため、アーカイブデータの保護、テープカートリッジ毎のデータの独立性があり、またテープカートリッジを自由に持ち運ぶこともできる。

新製品「Power-Cache」はLTFS対応の新製品NASアーカイブサーバ。サーバクラスとしてプロダクトラインでは最高峰となる。8TBのRAIDシステム(RAID0、またはRAID5)を搭載し、10ギガイーサーネットポート(SFP+)で同時に最大4台のテープドライブを接続/制御し、セントラルストレージとして活用できる。

システムドライブはSSDなため、安定性と信頼性を保有する。36TB分のLTOテープを格納可能なLibrary24と72TBの容量を格納可能なLibrary48、または外部1RUのドライブ拡張ユニットと組合せることができる。