パナソニック株式会社は、AVCHDの新規格「AVCHD 3D/Progressive」に対応したセミプロ向け二眼式一体型3Dビデオカメラ「HDC-Z10000」を12月1日より発売する。希望小売価格はオープン価格で、市場想定価格は400,000円前後の見込み。

HDC-Z10000は、新開発レンズや4K2K相当の情報処理可能な新エンジン「クリスタルエンジンPROII」、有効画素数657万画素の3MOSセンサーによる「新3MOSシステム」を左右にそれぞれ搭載。高精細な1080/60pフルHD2D映像や、高画質なフルHD3D撮影を可能としているという。

HDC-Z10000 レンズ間の距離は42mmで固定

3D撮影時の光学ズームは10倍(32mm~320mm)に対応。室内など狭い場所での撮影から、被写体との距離の離れたシチュエーションでの撮影まで幅広く対応する。光学ユニット内で二眼式レンズの輻輳角を変えることでコンバージェンスポイントを前後に調整、画面からの「飛び出し」「奥行き」をコントロールして、自然な3D映像を撮影できるとしている。さらに、デジタルハイビジョンビデオカメラとしては業界で最短という45cmまでの3Dマクロ撮影を実現。また、同じく業界初「5軸ハイブリッド手ブレ補正」の搭載により、歩きながらの2D撮影時の手振れを低減する。なお3D撮影時は「POWER O.I.S.」機能による手振れ補正となる。

本体には0.45型の高解像度、高輝度・高速応答のカラービューファインダーを搭載したほか、裸眼での立体視が可能な3.5型3D液晶パネル(115.2万ドット高精細液晶ディスプレイ)も装備している。

業務用途にも活用できる機能として、音声記録は「5.1chドルビーデジタル」によるカメラマイクでの記録方法に加えて「XLR端子(キャノン端子)」による外付けマイクを使用した記録方法にも対応。「トリプルマニュアルリング」も搭載し、直感的な操作も行える。

ガンマカーブはシネライクガンマを含む7種類に対応し、彩度・明るさを調整することで用途に適した映像トーンを用意に設定できる。その他、カラーバー、テストトーン、タイムコード表示、アイリス調整など業務用カメラ機能として必要なマニュアルボタンを本体の外装部に装備している。

記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカードに対応。カードスロットを2基搭載しており、1枚のSDカード容量がいっぱいになると、自動で2枚目のカードに記録して長時間録画が可能な「リレー記録」や、撮影時に記録データを同時に2枚のSDカードに記録する「バックアップ記録」の選択も可能だ。

なお、本製品は10月4日から8日にかけて幕張メッセにて開催される「CEATEC JAPAN2011」の同社ブースにて出展される予定だ。