写真:左からアレック・シャピロ氏(米ソニーエレクトロニクスSVP)、フィル・モリニュー氏(米ソニーエレクトロニクス 社長兼COO)オットー・ネメンツ氏、ハワード・ストリンガー氏

ソニー株式会社は、新開発の超高解像大判8KCMOSイメージセンサーを搭載したCineAltaカメラ「F65」の出荷を全世界で開始したと発表した。

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F65は、新開発の単板8KCMOSイメージセンサーを搭載し、HDから4Kを超える制作まで幅広い用途に活用できるCineAltaカメラ。2011年9月の発表後、映画業界から反響が高く、現在までに約400台の受注があるという。同社によると、既に多くの撮影監督や映像プロダクション関係者などが機材の評価を行っており、少なくとも二つのハリウッドメジャー映画スタジオがF65を映画製作に採用する予定であるとしている。

製造第一号機は米国ハリウッドの大手映像制作機材レンタルハウスであるOtto Nemenz International社へ導入されることが決定。ソニー・オープン・イン・ハワイ開催期間中の2012年1月13日にソニー株式会社会長 兼 社長CEOのHoward Stringer(ハワード・ストリンガー)氏より、Otto Nemenz(オットー・ネメンツ)氏への製品引き渡し式典が開催された。両氏は以下のコメントを寄せている。

ソニー株式会社会長 兼 社長CEO: ハワード・ストリンガー氏のコメント
F65の出荷は映像制作者にとって重要な技術の進化を象徴しており、この新たなツールで映画制作者が作品を創られることに心が弾んでいます。F65の技術はソニーがグローバルに展開する4Kの礎となるもので、ソニー以外では実現出来ない、トータルな4K体験を証左するものです

Otto Nemenz International: オットー・ネメンツ氏のコメント
F65の発売は映像制作業界にとって大変エキサイティングなことです。4Kはこれで現実のものとなり、エンタテインメントを支える技術において次の大きな飛躍を象徴しています。F65は革命的なカメラであり、デジタル映像制作ワークフローにおける新たな基準を定めるものです