グラスバレー株式会社は、青森朝日放送株式会社が同社製のファイルベースHDニュース制作システムの導入を決定し、2012年4月の運用開始を予定していると発表した。日本のローカル局に導入されるのは初のケースという。

K2 Summit

青森朝日放送に納入予定の次世代ニュース制作システムは、グラスバレーの素材共有サーバーシステムK2 SAN、およびインジェスト装置から取り込まれるニュース素材や、局外から持ち込まれる様々なフォーマットのファイル素材にプロキシデータを付加して管理するSTRATUSをベースとしている。また、Windows7(64bit版)およびEDIUS 6 BroadcastをインストールしたHDWS 3G ELITE、HDWS 3G、REXCEED M7500などの編集ターンキーシステムも共有サーバーに接続され、HD編集ワークフローをサポートする。なお、本システムはニュースルームコンピューターシステムメーカーの西日本コンピュータ社製報道支援システムと連携して稼働する。EDIUSを採用したビデオ編集システムやSAN構成のK2 Summitプロダクションクライアントサーバーなどを含む新システムにより、スタッフの協働性を高め、コンテンツを素早く効率的に制作できるようになるとしている。

今回の発表に伴い、グラスバレーの代表取締役社長ジェフ・ロシカ氏と青森朝日放送技術局長 市川義明氏の両氏は次のようにコメントしている。

グラスバレー 代表取締役社長 ジェフ・ロシカ氏のコメント:
長期に亘って青森朝日放送様と綿密なお打合せを行い、報道のスタッフの皆様がいかに効率的な制作システムを必要とされているかが分かりました。当社のK2 SANおよびSTRATUSの導入によって、非常に高い技術的優位性を得て、様々なタイプの番組を従来よりも簡単に制作できるようになります。最大の利点は、次世代の製作ワークフローの中核にEDIUSを据えることで、非常にコストパフォーマンスが高いシステムになったことです

青森朝日放送 技術局長 市川義明氏のコメント:
上位システムとしっかり連携し、インジェストから編集、送出までを分かりやすく、かつ効率的なワークフローを提供できるファイルベースシステムを求めていました。今回、グラスバレーからご提案いただいたものが当社の要望にぴったりなシステムでした