Blackmagic Designは米ネバダ州ラスベガスにて開催中の全米放送機器展NAB2012にて、デジタルシネマカメラ「Blackmagic Cinema Camera」を発表した。2012年7月にUS$2,995で発売予定としている。

Blackmagic Cinema Cameraは、2.5K(15.6mmx8.8mm 2592×2192画素)の大型センサーを搭載したデジタルシネマカメラ。2.5K RAW(2432×1366)またはフルHD(1920×1080)解像度での撮影が行える。対応フレームレートは24/25/29.97/30fps。同社では、最大13ストップのスーパーワイド・ダイナミックレンジによって、いわゆる「ビデオっぽい」ルックを解消し劇場映画並みのルックとディテールを表現できるとしている。カメラ本体の重量は1.7kg。

Blackmagic Cinema Camera 運用イメージ

運用イメージ


Blackmagic Cinema Camera 背面

記録はCinemaDNG 12 bit RAW、Avid DNxHD、Apple ProResフォーマットに対応し、内蔵のリムーバブル2.5インチ256GB SSDレコーダーに記録する。24pの非圧縮データで30分、圧縮フォーマットではその5倍記録できる。メタデータ等も内蔵の5インチタッチスクリーンで操作できる。LCDの解像度は800×480。

対応するレンズマウントはCanon EFレンズおよびZeiss ZEレンズ。電子接点による露出コントロールも可能としている。標準オーディオジャックやThunderbolt、3G-SDI出力を搭載し、LANCによるリモート操作にも対応。さらに、カラーコレクション用としてフルバージョンのDaVinci Resolve 9.0、波形モニタリング用にBlackmagic UltraScopeソフトウェアが同梱されるという。詳細は追ってレポートする。


4/18追記:【訂正】記事初出時、対応レンズマウントを「Zeiss ZF」と記述しておりましたが、BMD社より発表内容訂正の案内がありました。正しくは「ZF」でなく「ZE」です。お詫びして訂正いたします。