SeaChange社は6月19日、インタラクティブTVソフトウェア開発会社のFlashlight Engineering and Consulting, LLC(フラッシュライト社)を買収したことを発表した。買収価格や条件などの詳細は明らかにされていない。

フラッシュライト社のビデオオンデマンド技術は、米国においてトップ3の大手ケーブル事業者すべてに採用されているという。同社の開発したtru2way対応STB用のインタラクティブTVアプリがiPadにも対応するところは、昨年のケーブルショーにて紹介された。tru2wayは、米ケーブルラボ社が開発したJavaベースのインタラクティブ・アプリケーションのミドルウェア技術。OpenCable(OCAP)と呼ばれていたものをブランド化した。テレビディスプレイを始めtru2way対応の家電が浸透すれば、専用STB無しでケーブルサービスも可能になると期待はされているが、未だ実現していない。

SeaChange社は今後、フラッシュライト専門の事業部署をフラッシュライト社の本拠地であるポートランドに設立する。またフラッシュライト社のCEOであるエリック・ミラー氏は買収後、SeaChange社でエンジニア担当副社長に就任するという。

(山下香欧)